今、ネットで物議を醸している「シンデレラ体重」。
なんでも、女子中高生はこのシンデレラ体重を目指してダイエットに励むのだとか。
シンデレラ体重とは、大手エステサロンが20年以上前に提唱した計算式で、「身長（m）×身長（m）×20×0.9」とされています。
計算してみると、身長150cmの人は40.5kg、155cmなら43.2kg、160cmなら46.1kg、165cmなら49kgとなります。
*現在は標準体重×0.9（BMI＝19.8）を推奨しているようです。
BMIとは？
このシンデレラ体重、簡単に言うと BMIが18 ということ。
BMIとは身長と体重から算出される、 肥満度をあらわす体格指数で、次のように計算されます。
（体重 kg）÷[（身長 m）×（身長 m）]
BMIは、22が理想的な数値で、日本肥満学会では統計的に最も病気になりにくい体重とされています。
判定の目安は、
18.5未満 低体重
18.5～24.9 普通体重
25以上 肥満
つまり、シンデレラ体重といわれるBMI18は、「やせすぎ」なのです。
世界的に深刻な「やせすぎ」問題
この「やせ至上主義」は日本にとどまらず、世界中で問題視されています。
特にファッション業界では深刻な問題で、フランスでは極端にやせているモデルの活動を禁止する法律が昨年施行されたほか、さまざまなハイブランドもやせすぎのモデルは起用しないと表明しています。
やせすぎの危険性
世間では、肥満による悪影響ばかりがとりあげられていますが、やせすぎにはこのようなリスクがあります。
摂食障害
無月経、月経不順
貧血
骨粗しょう症
免疫力の低下
特に思春期のダイエットは摂食障害のきっかけになったり、月経の乱れが起こりやすいので要注意です。
最近では、『ボディ・ポジティブ』という概念も広まりつつあります。体の大きさ、形、肌の色、性別、身体能力に関係なく、すべての体を受け入れることに焦点を当てたムーヴメントで、生理的な外観ではなく、内面的な美しさや自分らしくいるために本当に必要なものは何か？に焦点を充てた考え方です。
「やせている＝美しい」とは限りません。
体重ばかりにとらわれず、自分らしい美しさを考えてみませんか？
