イベント 三田 兵庫 大阪
~企業ができるCSRを考える~ 献血 in 神戸

『企業献血』はどのように役に立っているの?兵庫県赤十字社担当者に聞いてみました

「献血の先に命が救われた方の笑顔がある」

7スケ

ご無沙汰しております!ジモタツ神戸支局特派員の7スケ(ナナスケ)です!

神戸ソリューションセンター(以降神戸センター)がある兵庫県三田市では、すでに山々が紅葉し、近隣地域特産の丹波黒豆や松茸などおいしい食べ物が盛りだくさん!ぜひ神戸へお越しの際は寄ってみてください^^

さて皆さん、商業施設や公共施設で赤十字社主催の献血イベントをやっているのをよく見かけると思いますが、『企業献血』という方法があることをご存じでしょうか?

実は当社の神戸センターでは社内イベントとして5年連続で献血を実施し、毎年なんと約100名の方が参加しています。今回は7スケが『企業献血』でお世話になっている、兵庫県赤十字血液センターの大下さんに、『企業献血』の現状や展望、本当に役に立っているのか、などなどお聞きしました!

「企業献血」を続けて5年。神戸センターの取り組み

ベルシステム24神戸センターでは5年間継続して企業献血を実施しています。

神戸センターでは、5年間継続して献血イベントを実施しています。2018年は7月、西日本豪雨の翌週に実施しました。

赤十字血液センターに当社神戸のセンターに来ていただき、献血イベントを実施するきっかけとなったのは、『センターみんなで何か社会貢献できないかな?』という一言でした。「私、献血したことないけど、やってみたいな」という声があがり、そして「じゃあ、やってみよう!」ということで始まり、現在では恒例イベントになっているんです。

そんな一言がきっかけで始まった献血イベントですが、西日本豪雨の影響で血液の確保が困難な状況の中、今年も約90名の方がご参加くださいました。その際に実際に献血したメンバーからこんなコメントを頂いています。

最初は怖かったけど、社会貢献するきっかけが出来て本当にやって良かったと思ってます。
今回で2回目の参加ですが、ここで働く限りは受け続けようと思ってます!!

なんとありがたいお言葉!ご協力、ありがとうございました!

「企業献血」ってどのくらい役に立ってるの?現状って?兵庫県赤十字血液センターの大下さんにお聞きしてみました

写真左:大下さん 右が7スケ
7スケ

こんにちは、大下さん、今日はよろしくお願いします。

大下

よろしくお願いします。

7スケ

5年前に当社からお声掛けさせていただいたときは、私たちも初めての取り組みだったんで、初歩的なことから教えていただいて・・・。その節はありがとうございました。そして今年も、たくさんご調整とご対応をいただき、すみません(笑)。

大下

いえいえ、こちらこそ、毎年ご協力いただいてありがとうございます。今年は特に西日本豪雨直後だったこともあり、大変ありがたかったです。

会社によって「企業献血」の取組みに違いはあるの?

7スケ

神戸センターは大半の社員のシフトがバラバラで、かつコールセンター業務という特性上、「なかなか席を外せない。一定数が席にいないと仕事が回らない」ということがどうしてもあります。事前に現場にも声掛けをして、調整する必要があるのですが、会社によって、取り組みに違いはありますか?

大下

基本的に『企業献血』実施の際は、社内ポスターやチラシを置いて、参加を募るのが通例となっていますが、御社の場合はそれに加えて、あらかじめ時間割を組んで待ち時間を少なくする工夫をしてもらったり、事前に参加者を確定してくれたりと、献血者数の目処が立ち、医療機関に血液を届けるにあたってとても有効で助かっています。

7スケ

そうだったんですね!知らなかったです。(笑)

始めて実施した時は、献血したことがない方が多く、不安の声があがったり、現場側も献血には協力したいけど、どう調整したらいいの?という意見もありましたが、今では「今年はホウレンソウをいっぱい食べて体調整えてきた!」とか、イベントに合わせて、現場もスムーズにシフト調整に協力してくれたりと、とても前向きに取り組んでもらっています。

シフトの調整なども含めセンター全体で取り組む。

実は「企業献血」がないと献血事業が成り立たない

7スケ

1回の実施で、最低限集めないといけない人数などはあるのでしょうか?当社の献血もお役に立ててますか?

大下

はい、もちろんです!兵庫県内の赤十字献血バス1台を1日お貸しするためには、医療機関に滞りなく提供できる数字目標として、400ml献血で50人分の採血を目標としています。

御社は毎年参加人数も多く、当日の問診・検査で献血ができない方がいらっしゃっても、目標数値をクリアしてくれていますので、私どもとしては本当に助かっています!

7スケ

それはよかったです!最低でも50名を目標に参加を募るようにしています。ちなみに2017年に神戸エリアで『企業献血』を行っている会社はどれぐらいあるのでしょうか?

大下

2017年の神戸エリアでは年2~3回実施も含め、513回の『企業献血』の実施をいただきました。

7スケ

そんなに多く実施されているんですね!今年は去年と比べてどうでしょうか?

大下

今年は地震や豪雨災害など、兵庫県内でも直接被害を受けた地区もありましたので、献血の実施自体が中止になることもありました。

7スケ

今回の当社での実施も、西日本豪雨直後でしたもんね。その時も兵庫県内で血液確保が少ないとおっしゃっていましたよね。

大下

そうなんですよね。ですので、本当安定したご協力で助かりました。

7スケ

貢献できて何よりです。参加した方たちも聞いたら喜びます!献血活動全体における『企業献血』の位置付けはやはり大きいということでしょうか?

大下

そうですね。献血は固定型と移動型に分かれます。固定型はいわゆる献血ルーム、移動型は献血バスや街中の施設などでイベントとして実施しているものです。献血ルームは特にリピーターの方のご参加が多いです。一方、移動型は街中で献血の呼びかけをしているイメージが強いと思いますが、実際は平日月曜日から金曜日まで、企業にお伺いして『企業献血』を実施しています。企業献血は、移動型の献血で大きな割合を占めているんです。

7スケ

えー!そうなんですか。街中で「血液が足りません!」と大きな声で呼びかけをしているイメージを持ってました。

大下

そうですね。地域での献血ももちろんありますが、実際は企業様が多いんです。『企業献血』がなくなると献血事業は成り立たなくなってしまうぐらい割合が大きく、なくてはならない存在です。

7スケ

なるほど。それは、当社ももっと頑張らないといけないですね!(笑)

企業献血をする意義、難しい点は?

「企業献血」をやる意義とは。
7スケ

『企業献血』がもっと増えるといいと思うのですが、『企業献血』をやる意義と、取り組みにおいて難しい部分は何ですか?

大下

やはりぜひ皆さんに感じて欲しいのは、基本的なところですが、大きな割合を占める『企業献血』で集まった血液によって、尊い命を救うことができるということですね。逆に難しい点としては、お仕事との時間調整をいただく事ですね。皆さんお仕事があるわけですから、社内でどう協力体制を構築していただけるか、ここが難しいですね。

7スケ

おっしゃる通り、社内での協力体制が肝になってきますよね。

献血に参加してくれる人を増やすためにやっていること、やっていきたいことは?

7スケ

今後献血に参加してくれる人を増やすためにやっていること、やっていきたいことはありますか?

大下

そうですね、今献血をしていただいている一番多い年代は40-50代なんです。もちろんその他の年代の方もご協力いただいていますが、まだまだ少ない状況です。献血には可能年齢に制限もあり、現在主力の40-50代の方は、これから献血を卒業されます。

ですので、今後はいかに、献血をしたことがない10代や20代の方に、ご協力いただけるかが重要になってきます。会社に献血バスが来ても、『恐い』『時間がない』など献血に対するマイナスイメージがあったりしますので、献血前に出前講座などを実施するなど、安心して献血にご協力をいただけるように取り組んでいます。

7スケ

確かに私も、神戸センターで実施する前は、「痛いんだろうな」とか、「どのように活用してもらえるのかな」と思っていましたね。『献血出前講座』の所要時間はどれぐらいでしょうか?神戸センターでもできます?

大下

大丈夫ですよ。各企業様に合わせて時間は変更できます。ただ短すぎるとなかなか献血の重要性をご理解いただきにくくなってしまいますので、映像も見ていただいて30分ぐらいがいいかもしれませんね。

7スケ

では次回は献血待合ブースで映像流して実施したいです!

大下

そうしましょうか。やってみましょう!

皆さんへメッセージ

献血の先に命が救われた方の笑顔があるという事を頭の片隅に置いてほしい
7スケ

最後になりますがジモタツをご覧の皆さんへ、メッセージがあれば是非!

大下

ありがとうございます! 私の家族も実際、輸血を受けた者がいます。その時に献血の重要性を肌で感じました。そのようなことがない限り、献血の重要性にあまりピンと来ないかもしれません。でも、この先、もしかしてご自身も輸血を受けるかもしれませんし、大切な人が血液を必要とするかもしれません。だれにでも起こり得ることですので、他人事と思わず、ぜひご協力をお願いいたします。

そしてその献血の先に、命が救われた方と、そのご家族の笑顔があるという事を、頭の片隅においていただき、ご協力いただけると大変助かります。人工血液の開発も進んでいますが、今現在の医療機関では100%献血血液を使っています。何とぞご協力をお願いいたします!

7スケ

毎年参加させていただいていますが、今の大下さんのメッセージを聞いて改めて献血の重要性を感じました。この行動が次につながっていくんだ、ということを再認識しました。

この記事を読んだ方の中で『企業献血』を検討される方が増えるといいですし、当社でもたくさんの方に協力いただきたいですね。ちなみに献血バスの運行状況などもHPで確認できるんですよね?

大下

そうなんです。まずはぜひ一度、気軽にご相談いただければと思います。ぜひたくさんのご相談、ご参加をお待ちしております!

7スケ

大下さん、本日はありがとうございました。


<兵庫県赤十字社ではさまざまな取組みをしています。皆さま献血にぜひご協力ください>

若い世代の献血人口を増やすため、学生ボランティアも募集
公式webサイトでは、献血バスの空き状況を確認することができます。

いかがでしたでしょうか?7スケは献血は『毎年恒例イベント』の位置付けになっているのですが、今回大下さんのお話をお伺いし、改めて献血自体の持つ重要性、貢献度の高さを再確認しました。

この取り組みは今後もぜひ続けていきたいと思います!ご協力いただいていた皆さま、ありがとうございます!この記事を見ている皆さま、ぜひ献血にご協力、よろしくお願いいたします。

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