新年にぴったり!ネオおせち料理を使った、“簡単!おしゃれ!美味しい!”3拍子揃った開運弁当レシピ
おせちは苦手・・という人にもご提案!いつものお弁当をお正月仕様に。ランチで仕事運も上げちゃおう!
こんにちは。おーべんです。
10月を過ぎ、オレンジと黒(ハロウィン)のコントラストもそろそろ見飽きた・・・、なんて思っていると、11月に入るやいなや、今度は赤白緑のクリスマスカラー一色。ん?よく見れば、サンタブーツの隣にはお年玉袋が鎮座?おおっと、その横には千歳飴??
毎年この時期になると、伝統文化を継承しつつ、外来文化もうまーく取り入れ定着させる日本人の国民性を感じますよね。そんな盛り上がりの陰にはそんな国民性をうまく活用する企業の努力があるんです。キリスト教の祝日であったバレンタインデーをチョコレートを贈る日にしたのが某製菓会社であるのは有名ですよね。
今回ご紹介する「おせち」にもこんな逸話が。おせちは伝統的にお重に入っているイメージですが、実は戦後に百貨店が見栄えを良くするために重箱に入れて販売したのが始まりというから、びっくりですね。まさか販売戦略だったとは!
今回はそんな「おせち」をイメージしたお弁当レシピをご紹介。
と言っても、お弁当にそのまま伊達巻、紅白かまぼこ、というのも味気ない・・・。せっかくなら、おせち食材を使った、今までにない簡単でおしゃれな「ネオおせち」メニューにも挑戦しちゃいましょう!
ということで今回のお弁当は、『“簡単!おしゃれ!美味しい!”3拍子揃った開運弁当』。
おせち食材を使わなくても、いまのお弁当にひと手間で、誰でも手軽に『お正月感を出すワザ』を紹介します。
ランチで開運、仕事のやる気もUPして仕事運もアップするかも?
まずは知っておこう。縁起が良い「おせち」のいわれ
最近は元旦からスーパーも開いていて、おせちも少量化、簡易化していますが、日本人として縁起がいいおせちの「いわれ」は知っておきたいですよね。
お重には「めでたさを重ねる」という意味があります。近年は三段重が主流になりつつありますが、本式は五段重。段数や地域によって異なりますが本式の五段を例に、一般的なものを紹介します
一の重:「祝い肴/口取り」
■ 祝い肴とは?
正月祝に欠かせない三種の料理のこと。「祝い肴」と「餅(雑煮)」を揃えれば、最低限の正月祝いができると言われています。
- 1. 数の子
- ニシン(二親)健在、子宝に恵まれ、子孫繁栄を祈願
- 2. 田作り
- 昔は鰯を畑の肥料としていたことから「田を作る」=田作り。五穀豊穣を祈願
- 3. 関東は『黒豆』、関西では『たたきごぼう』
- 黒豆は、真っ黒になるくらい「マメに働き」「マメに生きる」
※ 黒豆の煮方も地域によって差が。「シワが寄るまで長生きできるように」と、シワを寄せるのが関東流。「いつまでも若々しく」=シワを寄せないのが関西流です。 - たたきごぼうは「根を深く張り細く長く代々続くように」という意味と、豊作の予兆であるとされる黒い瑞鳥(たんちょう)に似た?見た目であるため、豊作祈願。縁起の良いごぼうをたたいて割り、「開運」を祈る
■ 口取りとは?
お屠蘇(乾杯)の肴。また、子供たちのための甘い肴。次のようなものが代表的です。
- 紅白かまぼこ
- 紅→「魔除け/日の出」、白→「浄化」
- 伊達巻
- 昔の伊達者の着物の柄に似ていたことからこの名前が付いた。巻物は、書物や掛け軸を表し「知識や文化の発達を祈願」
- 栗きんとん
- 栗→日本のどこの山でも取れたので「勝ち栗」、きんとん→「金団」と書き「蓄財祈願」
二の重:焼き物(縁起がよいと言われる海の物)
次のようなものが代表的です。
- 鰤(ブリ)
- 出世魚=「出世祈願」
- 鯛
- いわずもがな「めでたい」を意味する縁起物の王様
- 海老
- ひげが伸び、腰が曲がるまで「長生き」できるように。脱皮することから生命の更新、「出世祈願」。紅色が「魔除け」
参の重:山の幸中心。「家族が仲良く結ばれる」よう、煮しめを入れる
煮しめの具材も縁起が良いものを。のようなものが代表的です。
- れんこん
- 穴があることから「将来をよく見通せる」/ハスの実に種が多いため、「多産」祈願
- 八頭 or 里芋
- 八頭は「かしら(頭)となって出世するように」。数字の八から「末広がり」
- 里芋は、子芋が多いので「子孫繁栄」
- くわい
- 大きな芽が出ることから、「立身出世」を祈願
与の重:酢の物、和え物
次のようなものが代表的です。
- 紅白なます
- 昔は生魚と大根、人参を酢で和えたことからこの名が付いた。根菜(人参・大根)のように「大地に根を張るように」の意。また、紅白の色がめでたく、「祝いの水引」にも通じる
- 菊花かぶ
- 菊は大変めでたい花(国章も菊)であり、「邪気払い」と「不老長寿」の象徴
- 橙(ダイダイ)
- 「代々」のごろ合わせで、「子孫が代々繁栄するように」という意味
※ 「与」を用いるのは、四が縁起の悪い「死」を連想させるから。
五の重:神様から頂く「福」を詰める場所=空けておく
年神様からいただく「福」を詰める場所。現在が満杯(最高)の状態ではなく将来さらに繁栄し、富が増える「余地」があることを示すために空にします。
※ 家族の好物や予備をいれる場合に用いることもあります。
普段の酒の肴にも合う!ネオおせちレシピ
「おせちは甘い」「味が濃いからすぐ飽きる」・・・という声をよく聞きます。
お正月の三が日は、かまどの神様もお休み。昔は煮炊きもお休みしたのでその間の食事がおせち料理です。必然的に常温で日持ちする具材が多くなり、味つけは甘く濃いものが多くなるという訳です。
でも、年に1度のチャンス、こんなに「福の詰まった料理」を食べないなんてもったいない!
そこで今回まずは、「おせちそのままはちょっとね~」という方にもぴったりの、「祝い肴」の具材で作る、ネオおせち料理レシピ4品を紹介します!
どれも、既成概念を覆す、かつ私が好きな「酒の肴」にもぴったりのレシピなんです。(^^)
其の壱:田作りのマーマレード風味ナッツ添え(写真上段左)
- ごまめ&好みのナッツ(クルミ、ピスタチオ、松の実など)・・・100g
- マーマレードジャム・・・150g
- 醤油・・・大さじ2
- ごま油・・・少々
-
フライパンにごま油を少し引き、ごまめを焦がさないように香りが出るまで炒ります。
ごまめがカラッとしたら、いったん皿に取り出します。 - ナッツ類も同じフライパンで香ばしい香りが出るまで炒り、皿に出します。
- 同じフライパンに(カスを拭き)、マーマレードと醤油を弱火にかけ、フツフツと泡立たせ、少々煮詰めます。
- 火を止め、ごまめとナッツをフライパンに戻し、よく絡めます。
※ 仕上げにピスタチオの刻んだものをまぶすとぐっと華やかになります。
其の弐 : 黒豆の「バルサミコマリネ」(写真上段右)
- 黒豆・・・100g(乾燥)
- ★ ワインビネガー、米酢、穀物酢など・・・150cc
- ★ バルサミコ酢・・・50cc
- ★ オリーブオイル・・・大さじ3
- ★ クレイジーソルト(なければ塩)・・・小さじ1
- ★ 好みで砂糖
※ 作りやすい分量でご紹介しています。
- 黒豆をフライパンに入れ、弱火で焦げないように回しながら炒ります。(約10分)
- ★を小鍋に入れて煮立たせます。
- 容器に1と2を入れます。翌日には味が染み、美味しくいただけます。
※ 好みで野菜のマリネと和えても。彩りや食感が豊かになります。
其の参:管(くだ)ごぼう ~カレーの香り~(写真下段左)
ごぼうの芯を抜いて煮る管ごぼう。見通しをよくする、という意味の縁起物。
- ごぼう・・・2本(中身をくりぬくので、細い部分は使いません)
- ★ 出汁・・・500cc
- ★ 醤油・・・大さじ2
- ★ みりん・・・大さじ2
- カレー粉・・・少々
- ごぼうはたわしで軽くこすり洗いし、5センチ幅に切ります。
- 鍋に多めに水をはり、塩一つまみ(分量外)を入れ、ごぼうを下ゆでします。
- ごぼうが煮上がったら、水にさらします。
- 冷めたら段面の黒い線(の少し外側の柔らかい部分)に竹串を差し、反対側まで押し込みます。
- 芯に沿うように竹串を上下に動かしながら一周させ、芯を抜きます。
-
鍋に★入れを軽く煮立たせ、ごぼうを加えて軽く煮ます。
最後にカレー粉を足し、1分ほど煮て火を止めます。
其の与:数の子クリームチーズボール(写真下段右)
- 数の子(味がついているもの)、クリームチーズ・・・同量
- 黒こしょう・・・適量
- かつおぶし・・・適量
- 数の子は粗く刻む。
- 常温に戻したクリームチーズと1をよく混ぜ、黒こしょうをふります。
-
一口大に丸め、かつおぶしを纏わせます。
ピックを差すとおもてなし感がアップします。
※ ブルーチーズや酒粕をちょい足ししても美味(酒の肴にぴったり)
“簡単!おしゃれ!美味しい!”3拍子揃った開運弁当
ご紹介した「ネオおせち」4品も使って、お弁当にしてみましたよ!
今回は、「俵型卵焼き」「紅白おにぎり」に加え、ちくわとブロッコリーを使った「ミニミニ角松」、笹の葉や型抜き野菜でよりお正月感をUPしてみました!
俵型卵焼き
卵焼きはまだ熱いうちにラップでくるくるっと巻いて、細い俵譲に。お正月弁当にもぴったりの可愛らしい形になります。
紅白おむすび
白米と黒米を合わせた白米を炊き、小さな紅白のおむすびを作ります。2種類炊くのが面倒なら、白米の方は冷凍しておいたものを使えば時短に。100均で売っている俵型おにぎり型を使えばちょちょいのちょいです。今回は白米の方に、レッドペッパーをプラス。塩を効かせるとレッドペッパーも良く合います。
ミニミニ角松/型抜き人参・大根
梅の形に切ったり人参と、門松(ちくわにいんげん、ブロッコリーをさし、細く割いたカニカマを結びます)でお正月らしさを演出します!お結びも縁を結ぶという意味で縁起物です。
お正月感UPな小物たち
あれば、縁起のよい南天(難を転ずる)を飾ります。年末や年始に、100均にいろいろなお正月小物を売っているのでうまくプラスしてください。今回は、梅の竹串や、笹(別途購入してはさみでカット)を使っています。おーべんは、1月にいろいろ買っておいて、毎年ちょっとづつ使っていますよ~。
この日はいい天気だったので、屋外で食べてみました。どうでしょう?お昼の話題をさらいます。
いかがでしたか。
縁起かつぎを大事にする日本人が、古くから大事にしてきたおせち料理。
来年がより幸せな一年になるよう、今年はぜひチャレンジして気軽に楽しんでください。 ちなみに私のKing of OSECHIは「松前漬」です。(なんたって酒に合うー)
※ コロナウイルス感染拡大前に実施しております。レシピを再現して楽しんでいただく際には、ソーシャルディスタンスやマスク装着など感染防止に配慮してお楽しみください。