スポット なかのひと ジモトあそび 東京
動物好きななかのひと ポロシャツが推薦

ローカル動物園の世界 「まちだリス園」

モモンガを2回飼った経験の持ち主、ポロシャツがイチオシのローカル動物園をご紹介

ポロシャツ

こんにちは。ポロシャツです。

皆さんは「ちょっと、動物に癒されたい」と思うとき、ありませんか?

体力的にもお財布的にも、がっつり動物園に行くほどでもない、かと言ってペットショップでガラス越しに見ても余計にストレスが溜まってしまう、と結局諦める。

今日はそんなことある~!という方にオススメな、気軽にいける、ローカル動物園を紹介したいと思います。

紹介するのは都会で、放し飼いのリスに会えるという珍しい動物園「まちだリス園」。町田で27年、近隣住民のみならず最近は「癒しの動物園」として海外からの観光客も来るというスポットです。

オススメは午前中と閉園前。運が良ければリスが肩に乗ってくることも。

「リスはともだち」というフレーズが印象深い、エントランス。

小田急線町田駅、鶴川駅からバスで20分、緑が多い山間の一画に「まちだリス園」はあります。もともとは障がいをもつ方の就労施設として町田市が伊豆大島の「りす村」全面協力を得て、1988年に開園されました。目玉はなんといっても放し飼いのリスに直接エサをあげられる「放し飼い広場」。外周200mの広場に、約200匹のタイワンリスが放し飼いにされています。運が良ければ、手乗り、肩乗り、撫でてあげることも。

子どもからカップル、定期的に動物に癒されたくなる私のような大人にも大人気。乳幼児でも安心で、動物とのふれあいのデビューにも、ぜひオススメしたいアトラクションです。

目の前で一心不乱に種を食べるリスのかわいさったら・・・

「放し飼い広場」はエリア全域が網で囲まれており、リス達が自由に走り回っています。100円で購入できるひまわりの種を差し出すと、たくさんのリスが寄ってきて、小さな手で種を上手に受け取って器用に殻を向いて食べてくれます。いつまでも眺めていられる。かわいい・・・。癒されます。

リスにエサをあげるときは、手にミトンをはめて。

オススメの時間帯は開園直後の10時から正午までの午前中と、閉演前の15時~16時。とくに土日は来園者が多いので、午前お早い段階で、リスたちがおなかがいっぱいになり、お昼過ぎには寝てしまう。訪問時間を時間を間違えるとリスにエサをあげられないという寂しい結果になります。午前中のチャンスを逃しても、15時以降になれば昼寝から目を覚まして、また食べてくれます。おなかが空いている時間に行くと、手の上や肩の上に乗ってくることも。

取材日である今日は日曜の午後。天気も良かったため来園者も多く、14時に入ると木の間ですっかり寝入っているリス達・・・。それでも15時以降、元気になったリス達がエサを食べてくれました。

日曜午後14時の様子。寝ているリスをお~いどこだ~?と探す人多数。

リスたちは園内に立っている「リスのお家」や、枕木の影、しげみの中にも。 写真にある「リスのお家」は、定期的に開催するイベントに参加することで制作、設置できます。どれも個性的なものばかり。HPにイベント情報が掲載されていますので、是非、チェックしてみてください。

定期イベントでボランティアの方が作った個性あふれる「リスのお家」が並ぶ。
こどもボランティアが制作した看板。リス園で“リスに注意”。シュールです。
エッジの効いた看板にも何故か癒される。ミトン(手袋)を着用しよう。
手の上の種をリスが取ると、周りの子供たちから歓声が。

ケヅメ陸ガメの「ジュンコ」

実はこの園にはリスの他にも人気者がいます。それがケヅメ陸ガメの「ジュンコ」(推定15才・体重約60キロ)。幼児なら余裕で乗れる大きさの陸ガメです。園内を放し飼いされ、広場を動きまわり、意外に速いそのスピードで人垣をものともせず、広場の真ん中を通り抜ける。目指すは夏の寝床となっている自分で堀った穴。ゆるやかな坂道を登り、穴に到着すると頑丈な足の爪で器用に土を掘りながら、穴の中に入っていきました。間近でカメが土を掘るシーンを見られるの貴重。

ケヅメ陸ガメの「ジュンコ」。子どもたちとも大の仲良し。
慣れた足取りで人垣をすり抜けていくジュンコ。意外と早い。
寝床は自分で堀った穴の中。子どもたちも興味深々。

その他にも、ウサギやモルモットにエサをあげられるコーナーや、モルモットを抱っこできる「ふれあい広場」。放し飼いエリアのタイワンリスの他にもアカリス、シマリス、ニホンリスも見る事ができます。

全国でも珍しい形の就労支援施設

「まちだリス園」はもともと「養護学校を卒業した生徒さんたちに、働く場所を」という想いに当時の町田市長が応え、市と親御さんたちで作った動物園。動物園の仕事を障がい者の自立支援にしている全国でも珍しい形の就労支援施設です。現在はNPO法人が運営しており、21名の障がい者の方が勤務されています。チケットもぎり、ゲートの開閉等、様々な仕事を担当しています。

入場ゲートでのチケットもぎりを笑顔で対応してくれる
りすのエサになるひまわりの種を丁寧に選別する。

取材を通して、リスを中心に、来園者もスタッフも、ごく自然にコミュニケーションができているように感じました。

「本人たちの自主性を尊重して、やりたい、という係があれば半年、1年かけて練習することもあるんです」と運営をしているNPO法人「まちだリス園」の多田さん

活き活きと楽しく仕事をしていることが伝わってくるスタッフ皆さんの笑顔がとても素敵でした。

笑顔が素敵なスタッフの皆さんで。

いかがでしたか?乳幼児がいらっしゃる方はおむつ替えルーム完備、授乳室はありませんがスタッフに声をかけてもらえれば用意しますとのこと。専用の駐車場はないため、近隣の薬師池公園の駐車場を利用してください。

ぜひ一度訪問してみてください。園を出るときにはきっと「リスはともだち」になっていることでしょう。

まちだリス園
〒195-0071 東京都町田市金井町733-1 TEL:042-734-1001
【開園日】 通年 平日・日曜・祝日 10:00~16:00
       (4月~9月 日曜・祝日のみ 10:00~17:00)
      入園券の販売は閉園時間の30分前で終了します。
【休園日】 毎週火曜日(祝日の場合は開園、翌平日休園)
    6月・9月・12月/第一火曜日~金曜日(園内整備) 12/27~1/2(年末年始休園)
【入園料】 子供(3歳以上小学生)・・・200円 大人(中学生) ・・・400円 ※団体割引あり
【公式HP】 http://www.machida-risuen.com/

こちらもおすすめ