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アンテナショップ探検隊・1 島根編

ご縁の国・島根には見どころや旨いものがいっぱい!売れ筋No.1は高級魚「のどぐろ」の一夜干し!

第1回は東京のど真ん中・日本橋にある「にほんばし島根館」を訪ねました。

なかのひと

北から南へ延びる日本列島には津々浦々、ジモトならではの物産や名物が目白押し。片っ端から食べ歩きたくても、そんなに旅行ばかりしてられませんね。
でも東京には、自治体のアンテナショップなど全国各地の物産を扱うお店がひしめいていて、現地に行かなくても地元グルメを満喫できちゃうんです!
そこで2万を超える我々の全国スタッフの情報ネットワークを活用し、「アンテナショップ探検隊」として、皆さんに代わって各地のアンテナショップに潜入! 知られざるジモトの魅力や、なかなか味わえない産地直送の厳選グルメをご紹介しちゃいます。

記念すべき第1回は東京のど真ん中・日本橋にある「にほんばし島根館」に行ってきました。島根と言えば、「47都道府県で最後に思い出す地味な県」とか「鳥取と区別がつかない」とかネタにされがち。それを逆手にとってユニークな「自虐カレンダー」でPRしてしまうほどですが、そんな自虐キャンペーン?が功を奏して近年では、知名度が徐々にアップ。とくに大遷宮で注目された出雲大社や、世界で活躍するテニスの錦織選手の出身県としても有名になりました。さてさて、どんな名物が見つかるでしょうか……?

鷹の爪団とコラボした自虐カレンダーが大人気
お話をお聞きした福島さん

「にほんばし島根館」は日本橋三越の正面に立地し、東京メトロ「三越前」駅から徒歩0分という好アクセス。江戸の昔から続く東京の中心地だけに付近には老舗が軒を連ね、買物客や観光客のほか、ビジネスマンの姿も目立ちます。

今回は島根県東京事務所の福島主任にお話を伺いました。島根県人の福島さんはとても気さくな方で、時折ネイティブの出雲弁も交えて、人気商品や島根の魅力について熱く語ってくださいましたよ。

まずは、こちらのショップで人気の売上ランキング・ベスト5を発表!

第5位は「白折(しらおれ)」。これはお茶の名前で茎茶を中心とした煎茶のこと。抹茶をブレンドしたものがほとんどです。島根県では古くから、お茶とお茶菓子の文化が定着していたそうで、多くの家庭にお菓子鉢があり、10時と3時のお茶の時間は欠かさないのだとか。一般家庭でも抹茶を飲む習慣があるそうですよ。

第5位の「白折(しらおれ)」

第4位は「十六島のり」。十六島は出雲市の地名で「ウップルイ」と読みます。なぜこんな不思議な読み方なのかは諸説あるそうですが、特産の天然岩のりの名前で有名になりました。日本海の荒波で育つこの岩のりは収穫時期も限られており、100gで10,000円の値がつくほどの高級品! 島根館にはお手頃な価格のパックもあるので、どんな味か試してみたいですね。

第4位の「十六島(ウップルイ)のり」

第3位は「レトルトしじみ」。しじみと言えば宍道湖、というほど有名な島根名物。冷凍や加工品、しじみ汁など商品バラエティも豊富ですが、使いやすいレトルトが一番人気です。オルニチンや鉄分を多く含むしじみは、健康効果にも注目が集まっており、とくにお酒好きの方にはオススメですね。

第3位「レトルトしじみ」

第2位は「赤てん」。さつま揚げや、じゃこ天と同じように魚の練り物を揚げたかまぼこです。赤い色は唐辛子なのでピリ辛で、おつまみにも最適。

第2位「赤てん」

第1位は「のどぐろの一夜干し」! あの錦織選手が全米オープン準優勝後の帰国会見で「ノドグロ食べたい」と発言してから大ブレークした高級魚、アカムツの別名です。高価なので大きいサイズのものは地元でもあまり食べることはないそうですが、錦織発言をきっかけにマスコミにも注目され、一時は品薄になるほどの人気だったそうです。

第1位!「のどぐろの一夜干し」

ランキングの番外編として福島さんの個人的なオススメを聞いてみると、小さいころからお弁当や軽食としてよく食べたローカルフード「ソフトスパゲッティ」を紹介してくれました。昔、給食で出たソフト麺? 焼きそばみたいなパスタ?? 地元の人のみぞ知る、島根のソウルフードなのだそうです。1食分から買えるので、手軽に試せますね。

島根のソウルフード?「ソフトスパゲッティ」

買って帰るまで待てない!すぐに島根を味わいたい!という方には、島根館の隣に併設されている食事処「島根料理・主水(MONDO)」がおすすめ。こちらでは限定20食の“海鮮がいな丼”がランチタイムのサラリーマンに大人気。限定10食の“日本海島根丼”や、スルメイカを肝醤油に漬け込んだ“シマメ漬け丼”など、海の幸を中心にボリュームたっぷりの丼メニューが並びます。もちろん、そば通なら一度は味わってみたい、日本三大そばの一つ“出雲そば”もありますよ。

神々が集まる国として知られる島根県はお酒発祥の地ともいわれ、美味しいお酒がたくさんあります。福島さんのオススメ日本酒は「玉櫻」。お米のうまみを感じることができる濃厚でコシが強いお酒なので、冷やより常温かお燗で飲むのが良いそうです。おつまみには、ぜひ島根特産の「板わかめ」を炙って、島根独特の甘口醤油と合わせれば、気分はすっかり「しまねっこ」!

福島さんのオススメ純米佐香錦「玉櫻」

歴史の地・島根には伝統工芸にも名品が多く、ユネスコ無形文化遺産の「石州半紙」に代表される和紙や、たたら製鉄という伝統的製法が生み出した金工技術による刃物、雲州そろばんをはじめとする木工品が有名です。木工品と言えば、大相撲で知られている「軍配」ですが、島根の製品が国技館で販売されているのだとか。にほんばし島根館ではおみやげ用に、出雲大社にちなんだ「福こづち」や「招福軍配」もあります。

「福こづち」など、おみやげ用の木工品

島根が「ご縁の国」と言われる由来は、もちろん出雲大社にあります。出雲大社には日本中から神様が集まり、ご縁を結ぶ会議が行われることから縁結びの地として有名ですね。福島さんは島根の魅力を「時間がゆったりと流れる、美しい自然」にあると言います。とくにおすすめのスポットは「宍道湖に沈む夕陽」なのだとか。うーんロマンチック!

美味しいものがいっぱいで、歴史や伝統文化に触れられて、美しい自然を満喫したら大切な人とのご縁に感謝したくもなりますよね。都会のストレスから解放されて、今度の休みには島根旅行、なーんてプランもいいのでは?

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