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勝手に街紹介 8 福岡編

これを読めば福岡がわかる?その街のユニークな点を勝手に紹介しちゃうシリーズ。福岡編

いにしえから大陸との交流拠点としとして発展してきた「アジアとの玄関口」福岡市。知識や宗教の伝来から発祥、生産へと紡ぎ、九州最大の都市に発展した街を紹介します。

福岡の達人
写真提供:福岡市

こんにちは!福岡女子がお届けする「ほんとの福岡、知っとーと?」の時間なんやけど、福岡ってどんなイメージ?安くてうまい食の宝庫やし、福岡空港から繁華街の天神までは地下鉄でなんと!12分で着くとよ。バリ早いやろ。こんなステキな博多を今日はたくさん紹介するけん、遊びに来んといかんよ(笑)

熱狂!博多のお祭り

5月初めに全国一の賑わいをみせる「博多どんたく」

観客も一緒にみんなで総踊り
どんたく総踊り
写真提供:福岡市

毎年5月3日、4日の2日間、福岡市内のいたるところで行われる、正式名「福岡市民の祭り 博多どんたく港まつり」が示している通り、市民が主役の「The祭り!!!」。動員数も200万人以上、屋内最大級の動員数を誇るお祭りです。

馬上の三福神と稚児(右から、大黒天、稚児、恵比須神、福神)
馬上の三福神と稚児
写真提供:福岡市

この博多どんたくの原型は、選択無形民俗文化財「博多松囃子」です。博多どんたくの最中は、祭りの源流として、パレードの幕開けを飾っています。「福神(福禄寿)・恵比寿神・大黒天」の三福神と「稚児」がいろんな場所を訪問して祝賀します。

博多松囃子を先頭にし、市長さんたちが「通りもん」(趣向を凝らした出で立ちの人や出し物)として続き、その後に「どんたく隊」と呼ばれる演舞を行うさまざまなグループがパレードを行います。そのとき、大通りなどは封鎖され、19時くらいまで路上がステージになるんです。
ちなみに、どんたく隊が踊りの時に手に持っているものは、しゃもじ。拍子木や鳴子と違い、ふだん家にあるもので参加できるんですよ。

最終日の最後には「総踊り」。どんたく隊に限らず、観客も飛び入り参加することができます。みんなも一緒に踊らんね踊りましょう

770年以上の伝統を誇る「博多祇園山笠」

舁き(かき)手に担がれる舁き山
山と呼ばれる神輿
写真提供:福岡県観光連盟

おっしょい!おっしょい!
ユネスコ無形文化遺産にも登録された、櫛田神社の祭礼「櫛田神社祇園例大祭」。毎年7月1日~15日の長丁場でに行われる山笠期間中は、仕事をしたりしなかったり。山笠に参加する人はよほどのことがない限り仕事よりも山笠を優先する、そんな山笠命みたいな人たちに、職場も寛容なところも。うちんとこの会社も許してくれんかいね私の会社も許してくれないかな

ちなみに、参加者は期間中、キュウリを食べてはいけないのです。そして、女人禁制のお祭りゆえ、参加者も女性とアレコレしちゃいけないんです。(存在しない娘:ママ―、アレコレってなーに?)
そんな禁欲生活に耐えてでも祭りに賭ける九州男児の姿には惚れるとってほれてまうやろー!!

このお祭りの起源は、円爾というお坊さんの祈祷から。なんと彼は、うどん(麺)、羊羹、饅頭の作り方を宋から持ち帰って伝え、かつ福岡の承天寺や、京都の東福寺を開山した方なのです。静岡茶の始祖でもあるのですよ。バリすごい才人やね。

博多三大祭り「放生会」

縁起物ですぐ売り切れる「放生会おはじき」と「チャンポン」
かわいらしい放生会おはじきとチャンポン
写真提供:福岡市

放生(ほうじょう)とは、捕ったり買ったりした魚や動物を野に放ち、殺生を戒める、実はタイなどの仏教国でも見られる、徳を積むための善行の一つ。毎年9月12日~18日に筥崎宮で行われる放生会(ほうじょうえ、福岡ではほうじょうやと読む)は、日々の食事でいただいている命を尊び、海の幸山の幸に感謝するお祭りです。
「放」つことでその生き物が「生」かされ、いつしかその生き物が運ぶ幸と「会」う…そう、鶴の恩返しや文福茶釜などを思いついた方、するどい!こういったお話しは、仏教国に多くあるんですよ。なかのひとのスミさんの奥さんも、秋に市場で買ったどじょうなどをきれいな川に放して、徳を積む習慣があるそうです。

話がそれたばいそれました。ここでは、博多人形師が作る「放生会おはじき」と、この祭事を行っている筥崎宮のお巫女さんたちが絵付けをしたビードロ細工の楽器「チャンポン」が大人気。前日の夜から並んでおかないと手に入らないほどで、1時間以内に売り切れてしまうそうです。欲しい方はぜひ頑張ってみてください。うちはもう寝るけん私は寝ますが

日本三大おくんち「博多おくんち」

五穀の収穫を感謝し、神様に捧げる祭祀
4人の巫女が舞う
写真提供:福岡市

博多祇園山笠と同じく、櫛田神社で行われる、秋の豊穣に感謝するお祭り。毎年10月23日~24日に行われ、牛車に曳かれた神輿を中心に、獅子頭や稚児などの御神幸行列が街を練り歩きます。

博多芸妓が集う「十日恵比寿」

博多芸妓の「徒歩(かち)詣り」
博多人形のような芸妓さんたちが多く訪れる
写真提供:福岡市

ある商人が香椎宮と筥崎宮を参拝した折に、海岸に流れ着いた恵比須神の像を2体見つけ、拾って自宅で祀ったら、家運が上昇した。そして翌年、拾った場所に社殿を作った、という言い伝えがある十日恵比寿神社のお祭り「十日恵比寿正月大祭」。福引きや博多のきれいどころ(芸妓)が参拝する徒歩(かち)詣りで知られています。

九州三大祭り「玉取祭(玉せせり)」

木玉を激しく奪い合う男たち
木玉を激しく奪い合う男たち
写真提供:福岡市

500年前の室町時代から始まったとされている、陰陽2つの木製の宝珠を末社玉取恵比須神社から約250m離れた筥崎宮本殿に運んで納めるお祭りです。その途中、陸チームと浜チームに分かれたふんどし姿の男たちが、幸運を授けると言われる、陽の宝珠を奪い合いながら進むのが、このお祭りの最高潮。陸チームが勝てば豊作、浜チームが勝てば豊漁という占いの面も兼ねています。

櫛田神社の「節分」

お多福の口の中をくぐる参拝者
お多福の口の中をくぐる参拝者
写真提供:福岡県観光連盟

博多祇園山笠や博多おくんちなどの祭事を行う、ジモト人からは「お櫛田さん」と呼ばれる櫛田神社。博多松囃子(博多どんたく)も、櫛田神社の祭事ではないものの、櫛田神社から出発するというしきたりがあります。そんなジモト人に密着しているこの神社、節分の時には節分大祭が行なわれ、日本一巨大なお多福のお面が山門に設置されるんですよ。このお面の口をくぐると幸運を招くと言われていますので、この期間に訪れる方はぜひくぐってみんしゃいみてくださいね

櫛田神社
博多祇園山笠公式サイト:http://www.hakatayamakasa.com/
〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町1-41
TEL:092-291-2951
筥崎宮
http://www.hakozakigu.or.jp/
〒812-0053 福岡市東区箱崎1-22-1
TEL:092-642-7431(筥崎宮社務所)
十日恵比須神社
http://www.tooka-ebisu.or.jp/
〒812-0045 福岡市博多区東公園7-1
TEL:092-651-1563

福岡うまかぁとこ、よっちきんしゃいおいしいところ、寄ってらっしゃい

博多ラーメン
写真提供:福岡市

博多ラーメン

豚骨スープの香りが学校中に充満すると歓喜の声をあげる小学生たち。博多ラーメンは給食でも食べられるソウルフード。

ゴボ天&丸天うどんとかしわめし

博多うどん

うどんもそばも、実は博多が発祥の地。博多ラーメンが「バリカタ」など硬さにこだわるのと対照的に、博多うどんは「超やわ」などやわらかさにこだわるのが特徴。ごぼう天や丸天うどんと一緒に「かしわおにぎり」を頼むのが福岡通。

タモリさんも愛するゴボウ天うどんのお店「うどん 平」

〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前3-17-10
TEL:092-431-9703
もつ鍋
写真提供:福岡市

もつ鍋

もつ鍋は第二次世界大戦後に、もつとニラをアルミ鍋で醤油味に炊いたものがルーツ。ホルモン鍋とも呼ばれます。

「牛もつ鍋 おおいし」

〒812-0017 福岡県福岡市博多区美野島3-1-32
TEL:092-476-3014

昭和53年創業の「もつ幸(こう)」

〒812-0024 福岡県福岡市博多区綱場町6-17
TEL:092-291-5046
水炊き
写真提供:福岡市

水炊き

100年以上の歴史を持つ福岡の代表的な郷土料理。鶏肉でじっくりダシをとった白濁スープで食べる鍋料理。昆布ダシを使って、ポン酢につけて食べる関西風水炊きとは全く別物たいです

「水炊き 長野」

〒812-0020 福岡県福岡市博多区対馬小路1-6
TEL:092-281-0105

福岡の水炊き発祥はここ「博多水たき元祖 水月」

〒810-0014 福岡県福岡市中央区平尾3-16-14
TEL:092-531-0031
餃子
写真提供:福岡市

餃子

ラー油だけの餃子なんて餃子やなかとじゃない!ピリッと辛いユズゴショウをちょいとつけるのが福岡流。

2人で3皿なんて余裕、元祖鉄鍋餃子の「博多祇園鉄なべ」

〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町2-20
TEL:092-291-0890

スープにゆず胡椒をいれていただく炊き餃子の「池田屋」

〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-4-28
TEL:092-737-6911
焼き鳥
写真提供:福岡市

焼き鳥

焼き鳥屋に行くと、おかわり無料のザク切りキャベツと謎のうまいタレがもれなくついてきます。そして定番メニューは「豚バラ」「牛サガリ」。鳥なら「鶏皮」がジモト人のこだわり。

「やき鳥 一升」

〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前3-10-31
TEL:092-483-0666

一人で20~30本食べる人もいるパリッパリの皮が一番「かわ屋」

〒810-0012 福岡県福岡市中央区白金1-15-7
TEL:092-522-0739
ごまさば
写真提供:福岡市

ごまさば

博多といえば「ごまさば」。でもサバの種類ではなく料理名。新鮮なサバをゴマ醤油で食べる郷土料理なのです。

「きはる」

〒810-0003 福岡県福岡市中央区春吉3-21-28
TEL:092-752-3312

ランチメニューは「サバ定食」しかないのに長蛇の列「真(まこと)」

〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-15-3
TEL:092-712-0201
玄界灘の海の幸
写真提供:福岡県観光連盟

海の幸

玄界灘で鍛えられた魚はぷりっぷり。しかも近いためにとても新鮮な状態で、安く食べられるのが福岡の良いところです。

「博多魚がし 市場会館」

〒810-0072 福岡県福岡市中央区長浜3-11-3
TEL:092-711-6339

糸島産の牡蠣を食べるなら「唐泊恵比須かき小屋」

〒819-0203 福岡県福岡市西区小田
TEL:092-809-1047
博多雑煮
写真提供:福岡市

博多雑煮

博多雑煮の定番といえば、焼きアゴでとった澄んだダシに、焼いたブリと丸餅、さらにかつお菜が入っているのが常識。

がめ煮
写真提供:福岡市

がめ煮

九州地方以外でも「筑前煮」と呼ばれて親しまれているお惣菜。今では鶏肉を使うのが普通ですが、もともとはカメやスッポンの肉を煮込んでいた…つまり、亀煮たい。びっくりするやろですよね

おきゅうと
写真提供:福岡市

おきゅうと

福岡式ところてん。

いかがでしたか?福岡市広しといえども、より大きい範囲の福岡エリアでよかとでいいですかそいぎそしたら、大宰府とか夫婦岩とか入れられるけんので、と編集長に相談したら、「いかんダメ。市内だけ」と言われ、まことに遺憾ながらグルメばかりになりましたが、ほんとうにおいしいんです!ぜひぜひ食べにきんしゃいきてくださいね

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