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勝手に街紹介 7 みなとみらい編

これを読めばみなとみらいがわかる?その街のユニークな点を勝手に紹介しちゃうシリーズ。みなとみらい編

開港都市ヨコハマ。神奈川県の東部をほぼ占める横浜市のうち、「横浜みなとみらい21」そして「野毛」という隣り合って横浜の表裏を具現化した街に絞ってご紹介します。

横浜の達人

こんにちは。今回ご紹介するのは、横浜市は西区と中区にまたがる横浜みなとみらい21(通称、みなとみらい)と中区野毛町です。JR桜木町駅を境に相対しながら、様相を一変する2つの街です。「横浜」といえば、多くの人は「みなとみらい」の姿を思い浮かべるのではないでしょうか。そんな華やかな「みなとみらい」に対し、「野毛」はさまざまな顔を持つディープな面白さを持っています。これらのエリアを、中区在住ハマっ子が紹介します。

お子さんも一緒に楽しめる、家族でおさんぽコース

観光地みなとみらいについては、さまざまなメディアで紹介されていますし、ヘタするとジモト人より観光客の方が詳しいんじゃないかなぁ。なので、ここでは、ジモト人が家族と休日を過ごしたり楽しむなら、ここに一度は行くでしょ、というところを紹介しますね。

大人も子どもも時間を忘れて情景に溶け込む「原鉄道模型博物館」

室内ジオラマとして世界最大級(約310㎡)の鉄道ジオラマ
原鉄道模型博物館
写真提供:原鉄道模型博物館

日本の鉄道発祥の地ヨコハマで、原信太郎氏が製作・所蔵した世界一とも言われる膨大な数の鉄道模型を公開する博物館です。

たった一人で製作・収集した鉄道模型や鉄道関係のコレクションなのに、ハンパない数!とにかくそれに驚かされます。子どもも感嘆「原さん、すごいねぇ

細部まで作り込まれた精巧な鉄道模型の数々から鉄道への愛情がほとばしる
原鉄道模型博物館
写真提供:原鉄道模型博物館

電車に詳しくなくても、見たことない鉄道やリアルな情景に時間を忘れて親子で見入ってしまうはずです。この夏休みは、機関車トーマスのコラボイベントもありますよ。

  • 原鉄道模型博物館
    http://www.hara-mrm.com/
    横浜市西区高島一丁目1番2号 横浜三井ビルディング2階
    TEL:045-640-6699(10:00~17:00)
    営業時間:10:00~17:00(最終入館 16:30)
    ※予告なく営業時間を変更する場合がありますので、ホームページをご確認ください。
    休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌営業日に振替)、年末年始
    ※ 2017年8月31日(木)まで休まず営業。9月1日(金)は臨時休館。

科学が好きな子になるかも?「三菱みなとみらい技術館」

テクノくんが待っています
写真提供:三菱みなとみらい技術館

科学技術のいまとこれからを、体を使って楽しく学べる施設です。小型旅客機「MRJ」実物大模型の操縦を体験してみたり、深海の様子やエネルギーの仕組みに触れたり、サイエンスショーなど、幼児から大人まで楽しめるコーナーが揃っています。
夏休みの自由研究課題にも使える「DF理科実験教室」イベントも実施。屋内の涼しい環境で夏休みの課題まで解決できる、おススメ施設ですよ。親としても、テクノくんのように、子どもの“発想の芽”をぐんぐん伸ばしてあげたいですよね。

  • 三菱みなとみらい技術館
    http://www.mhi.co.jp/museum/
    〒220-8401 横浜市西区みなとみらい三丁目3番1号 三菱重工横浜ビル
    TEL:045-200-7351
    開館時間:10時~17時まで(但し、入館は16時30分まで)
    休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始及び特定休館日

自分だけのカップヌードルを作ろう「カップヌードルミュージアム(安藤百福発明記念館)」

マイカップヌードルファクトリーの様子
写真提供:カップヌードルミュージアム

インスタントラーメンの生みの親、安藤百福(あんどうももふく)の生誕100周年と、世界初のカップ麺「カップヌードル」の発明40周年を記念して、2011年にオープンした施設です。

「毎年100万人以上が来館」ということで、カップヌードルミュージアム帰りだな、とわかる人たちが街のあちこちで見られます。彼らはミュージアム内一番人気の「マイカップヌードルファクトリー*」でオリジナルのカップヌードルを作り、それを包んだ透明のバッグを肩掛けしているんです。そんな新しいハマトラファッション、あなたもいかが?

※ マイカップヌードルファクトリーの体験には「整理券」または「利用券」が必要です。

  • カップヌードルミュージアム(安藤百福発明記念館)
    https://www.cupnoodles-museum.jp/ 住所:横浜市中区新港2-3-4
    TEL:045-345-0918(総合案内ダイヤル)※お電話のおかけ間違いには、十分にご注意ください。
    開館時間:10:00 〜 18:00(入館は17:00まで)
    休館日:火曜日(祝日の場合は翌日が休館日)、年末年始
        ※ 休開館日の最新情報はホームページにてご確認をお願いします。

ディープ野毛体験

中区を横断する京浜東北線・根岸線の線路を境に、北側(海側)と南側は、違う横浜の姿を持っています。観光地・官公庁の施設の多くは北側です。南側の、特にJR 桜木町駅 – JR 石川町駅 – 京急本線 黄金町駅を線で結んでできるデルタ地帯は、飲食店はもちろん、アジアンタウン・ゲイタウンなどが詰まっているディープな歓楽街です。

その街の一部である野毛は、老若男女の憩いの場としても親しまれ、毎年、大人も子どももワクワクする「野毛大道芸」が街中で行なわれ、ふだんから大道芸ショーが見れる店や、サーカス用品を扱う珍しい専門店もあります。また、500軒もの飲食店がひしめき、老舗やオリジナルティあふれるお店も多く存在している街でもあります。

  • 横浜らしいカクテルバーやクルージングボートでロマンスに浸るのもよし
  • 老舗のレストランやメニュー、ジャズ喫茶でレトロ感を楽しむのもよし
  • 名物料理のあるお店や、食の国際コンクール優勝者のいるお店など、味を追求するのもよし
  • 庶民的でにぎやかな焼き鳥屋や居酒屋をはしご酒するのもよし
  • 初対面のお隣さんともすぐ仲良く飲み合える、狭い空間を楽しみながら過ごすのもよし
  • キャラの立った店主がいる個性的な小料理屋・飲み屋で酔いしれるのもよし
  • 入るのも注文するのもちょっと勇気が必要なお店で、ドキドキするのもよし

と、どんな需要も受け入れている街ですよ。

そのうちのいくつかをテーマ別に紹介しますね。

なつかしきおやつ

コテイベーカリーのシベリア

ご夫婦で営んでいるコテイベーカリーとシベリア

大正5年(1916年)創業以来、製法も当時のままで販売している、羊羹をカステラではさんだお菓子。名前の由来は7説あり、その中でも”シベリアが寒いので、羊羹にあたたかいカステラのオーバーを着せてあげた”説が、この食べ物の持つやさしさが伝わるようで素敵。つるんとした羊羹に羽根布団のようなふわっふわのやわらないカステラの組み合わせはそのままでもおいしいけれど、牛乳とも相性抜群。世代を超えて親しまれるソウルフードです。

  • コテイベーカリー
    http://www.geocities.jp/coty_bakery/
    神奈川県横浜市中区花咲町2-63
    TEL:045-231-2944
    定休日:日曜日(臨時休業あり)
    営業時間:平日 午前9時~午後7時 / 祝日 午前10時~午後7時

もみぢ菓子司舗の大銅鑼焼

古いたたずまいの店舗と大銅鑼焼

昭和21年創業、野毛でもっとも古い和菓子屋。大銅鑼焼(おおどらやき)は神奈川県指定銘菓で、ふわふわの皮ながら、手に持つとずっしりと重く、中身が丹波大納言のあんこと白あんの2種類があります。すっきりした甘さでおいしいですよ。遅くまでお店を開けてくれるので、飲んだ帰りの家族への手土産にもおすすめ。

  • もみぢ菓子司舗
    横浜市中区野毛町2-64
    TEL:045-231-2629
    定休日:第3水曜日 営業時間:月〜土 10:00〜21:00 / 日・祝 10:00〜17:00

礎となった洋食

昭和21年創業、センターグリル

センターグリル外観とナポリタン、オムハヤシライス

近隣に数ある老舗洋食屋の中でも、ナポリタン大好きなボクが安心して通うお店。ナポリタン自体の発祥は「ホテルニューグランド」ですが、私たちがイメージするケチャップを使ったナポリタンはこのお店が発祥と言われています。そして、チキンライスをふわっとろの卵で包んだオムハヤシライスも人気メニュー。どちらも何度食べてもホッとする懐かしさ。

  • 米国風洋食レストラン センターグリル
    http://www.center-grill.com/
    〒231-0063 神奈川県横浜市中区花咲町1-9
    TEL:045-241-7327
    定休日:月曜日(祝日営業) 営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー)

はしごするのが通の楽しみ方。焼き鳥、バー、スナック

ドラマにもよく登場する都橋
薄暮れ時の都橋商店街

徒歩でぐるっと楽に一周できる小さなエリアに、これまた小さなお店が500軒もの詰まっている野毛。創業して何世代も続いている老舗もたくさんあり、新旧雑多な賑わいを見せます。開店前からすでに並んでいるようなお店もあり、様子をみつつ、はしごしながらのんびりと回るのが楽しい。看板もなく、発見が難しい隠れた名店も多く、そういったお店は残念ながら取材もNGでした。そして定休日以外にも不定期でお休みするお店に翻弄されるのもこの街の魅力、と思うのが野毛の達人ですよ。あなただけのお気に入りのお店、オリジナルのはしごコースを、あなた自身の目で、舌で、見つけてみてください。

足を踏み入れたら抜けられないかも(秘密の異世界)

ここ野毛は、横浜版「新宿二丁目」でもあります。それだけではありません。店構えからすでにオーナーの個性的な世界観に圧倒される店、恥ずかしい名前のメニュー満載の中華料理屋、オシャレなバーのような店構えながら虫や爬虫類を食べられるダイニングバー、突然ギターを弾いて歌いだす店主に戸惑いつつ、聞いたことがないメニューをどんな料理か想像できないまま頼んでみると、出されるものが豚、豚、豚、とにかく豚料理のオンパレードな店。

これらのお店は刺激的過ぎて、写真も店名も場所も伝えることができないのですが、自分で見つけるのが楽しい、と割り切って、がんばって見つけてみてください。
ああ、ここかとわかったら、あなたも立派な野毛の達人です。

いかがでしたか?みなとみらい編といいながら、ほぼ野毛推しになってしまい、サイトで紹介できる常識的な範囲の限界と葛藤しながら、書き上げました。そんなボクは、今日も帰りに野毛でドキドキ探検してきます。みなさんもぜひ、行ってみてください。

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