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【ポッドキャスト】「名言いかがですか? ~笑って学ぶ神ことば~」

言葉のプロとAIエンジニアに聞く。今話題ChatGPTとは? (ゲスト:当社ICS Lab. 金本さん)

今日から使える「名言」をクイズ形式で学ぼう!第54回も言語学者川添さんを迎えて

なかのひと

歴史上の偉人、現代を生きる著名人が語った数々の名言を、 クイズ方式で笑って学ぶポッドキャスト番組、「名言いかがですか? ~笑って学ぶ神ことば~」

コールセンターに届いた、つい吹き出しちゃう謎名言、思わずホロっとくる泣き名言も、速報が入り次第ご紹介していきます!

お相手は、松竹芸能所属のお笑いコンビ、コーヒールンバの平岡佐智男と西原朗演でお送りします。

今日学んだ名言をきっかけに、明日、誰かとの会話がはずんだら嬉しいです!

平岡

始まりました「名言いかがですか? ~笑って学ぶ神ことば~」いつもは名言をクイズ形式でご紹介しているんですが、今週は特別篇ということで、先日からゲストにお招きしている言語学者の川添愛(かわぞえ・あい)さん、そしてベルシステム24から金本勝吉(かねもと・かつよし)さんにお越しいただき、最近話題の「言語生成AI」についてお話を伺っていきたいと思います!

言葉のプロとAIエンジニアに聞く。今話題のChatGPTとは?

平岡

まずは、お二人の簡単なご紹介をさせてください!川添さんは九州大学文学部言語学科を卒業されたのち同大学院、南カリフォルニア大学、また京都大学院で理論言語学を専攻。国立情報学研究所 社会共有知(きょうゆうち)研究センター特任准(じゅん)教授を務められ、現在は言語学や情報科学の専門家としての知識をいかし、作家としても活躍されています。そして金本さんは、株式会社ベルシステム24ホールディングス、イノベーション&コミュニケーションサイエンス研究所に所属されています。もともとソニー株式会社に入社された後、ネットワークカメラの商品開発を担当、その後、音声システム向けの知識処理・検索などの研究開発に携わられました。現在は、カスタマーサポート領域の検索・ナレッジ作成の研究開発に従事され言葉のAI(=自然言語処理)の研究開発を行っていらっしゃいます!お二人ともそれぞれの分野のスペシャリストとして素晴らしい経歴をお持ちという事なんですね。さあ、西原さん、どうでしょうか?

西原

本当にすごい話ですね。(威厳ある口調になり)

平岡

ん?ちょっと様子がおかしいですね。え、西原さんですよね?

ニッシー

いいえ、わたくし、『芸人言語学者』のニッシー・西原です。よろしくお願いいたします。

平岡

「よろしくお願いいたします。」じゃないですよ。ややこしいですね。これは困りますよ。なんかすごいキャラクター入れ込んできてますけども。

ニッシー

あまり気にしないで下さい。

平岡

めちゃくちゃ気にしますけども。あの、『芸人言語学者』というものは具体的にどんなものなんでしょうか?

ニッシー

『お笑い』という観点から、言語を詳しく語って19年。松竹の笑えるWikipedia(ウィキペディア)ニッシー・西原でございす!よろしくお願いします。

平岡

「よろしくお願いします。」じゃないんですよ。めちゃくちゃ話が入ってこないです。スペシャリストのお二人の話をめっちゃ聞きたかったんですよ。

ニッシー

私の話で15分いけますね。

平岡

やめてください!先が思いやられますね。という事は、専門家3人でお送りするという事なんですね?

ニッシー

はい。

平岡

分かりました。所々で質問するかもしれませんけど、よろしくお願いします。という事で、川添さん、金本さん、そしてニッシー・西原さんにお話をお伺いしたいと思います。川添さん、金本さんよろしくお願いします。

川添

よろしくお願い致します。

金本

よろしくお願いします。

平岡

色々とお聞かせください。横に変な感じの人が(ニッシー・西原を指して)座ってますけども、あまり気にしないでください。笑

早速なんですが、金本さん、 そもそも言語生成AIとはなんでしょうか?また、よく耳にする、ChatGPTはどういったもので他の言語生成AIとの違いはあるのでしょうか?

金本

まず、ChatGPTは、普通の言葉でAIと会話ができるサービスです。英語だけではなく、日本語やほかの言語でも、対話のターンをつなぎながら会話ができてしまうそういったサービスです。今までも似たようなサービスはあったのですが、会話の自然さに加え、いろんなお願いにしっかり回答してくれるのが特徴です。たった2カ月で1億ユーザーを達成するほどすごく話題になりました。

平岡

え!?一億ユーザーもいるんですね。

金本

今はさらに増えていると思います。

平岡

もっと増えている。これはすごいですね!確かにChatGPT、よく聞くんですけどもそんなに世界で使われているんですね。川添さんにお伺いしたいんですが、 日本語は「よく難しい言語」と言われているんですけども、日本語における「自然な対話」というのはどういうことなんでしょうか??

川添

日本語に限らないんですけども、 自然な対話は、お互いが相手の意図をきちんと分かった上で話す っていうのが、自然かなって思われると思うんですよね。日本語では特に主語とか、目的語が結構省略されてしまうことが多いので、文字通りにとると、意図が分かんなくなることがあるんですよね。ですから、言葉に現れない文脈をちゃんと補ったり、今自分が話している相手が、「どれぐらい知っているのかな」って予測しながら対話しないと、うまくいかないことがある。そういう所が自然な対話のカギかなと思います。

平岡

なるほど、それが今までの言語生成AIよりかChatGPTの方がちょっと、スムーズな感じがするってことなんですかね?

金本

そうですね。

平岡

へ~!めっちゃ進化しているってことなんですね。

金本

たくさんのデータを使ってすごく進化していると思います。

平岡

すごいですね。ちなみに、このChatGPTでできることは、なんでしょうか? じゃあ、ここで、芸人言語学者のニッシー・西原さん、教えてもらってもいいですか?

ニッシー

ChatGPTでできること。それは、深夜急に先輩から呼び出された時に、うま~く断ってくれます。

平岡

笑 確かにちょいちょい呼び出しあるけれど。

ニッシー

それ断りずらいでしょ?でもChatGPTだったらうま~く断ってくれます。先輩も嫌な気持ちにならない。

平岡

また誘ってくれるんですか?断れる?

ニッシー

何回も断れる。

平岡

それはすごい!・・・すみません、金本さん。本当のこと教えてもらっていいですか?

金本

実際、うまく断ってくれるかもしれないです。試してみてみないとなんですが。

平岡

え?本当ですか⁉「うまい断り方、教えてよ」みたいなものも、もしかしたら教えてくれるかもしれない?

金本

教えてくれると思います。とにかく文脈を読んで「自然な言葉」を使って、自然な文脈を生み出してくれるAIなので、そういった難しいお願いも聞いてくれて、文脈も受け止めつつ回答してくれます。

平岡

じゃあ、先輩にどういう感じで、誘われて、何回目でこういう感じなんだけど、みたいなことを細かく言った方がいいってことですか?

金本

そうですね。細かく言うとそこもちゃんと汲み取ってくれますね。ちゃんと文脈呼んでくれるので。

平岡

なるほど。2回目で断ることよりも、5回目で断る時の言い方してくれるんですか?

金本

試してみないと分からないです 笑

ニッシー

だとすると、これ、いろんな分野で使えますね。芸人に限らずね。会社とかでもね。部長からのお誘いをなんとかうまく断るとか。

平岡

断ることばっかり考えてるね。笑 ChatGPTってそういったものも含めて、いろんな使い方ができるってことなんですか?

金本

はい。

平岡

なるほど。すごいですね。例えばユーザーはChatGPT をどうやって使ってるんですか?

金本

よくあるのは、長い文章を短く要約するのなんかは得意です。あと、機械なので疲れないので、アイデアを出す際にとことん付き合ってくれます。

平岡

なるほどね!疲れることがないと。なので、どんどんアイディア出してくれると。すごいですね。

金本

一番いいのは、アイデアのいわゆる壁打ちだと思いますね。ChatGPTがアイディアを出してくれるんですけど、最終的に考えるのは人なので、アイディアをどんどん良くしていく上で、自分の中にあるものを引き出してくれる、そういった壁打ちに使っていけるんじゃないかと思います。

平岡

なるほど。ちなみに、ChatGPTのこんな使い方があるよ、という例があると聞いたんですが。

金本

はい、一つの例として、さっきの断ることに近いかもしれないんですが、ずる休みというか、「ゲームをしたいがためにお休みをするのを上司に怒られないように申請する」というのをChatGPTに作ってもらいました。

平岡

え?本当ですか! すごいですね。

金本

はい。「新作のRPGゲームを発売日にプレイしたいです。でも上司に嘘をつくことなく、そして怒られないような有給申請のメールを作ってください。尚且つできるだけ短く。あと、笑って許してもらえるような冗談を交えたものにしてください。」というお願いを、ChatGPTにしてみたんです。

平岡

へえ~。それをChatGPTにお願いするんですね?普通に人にお願いしているみたいな感じの文章ですね。そうすると返信が来ると。

金本

はい。そうすると、メールということで、件名から始まって『(件名)有給申請について』、そのあとに『〇月〇日(RPGゲームの発売日)と有給取得日数:〇日を入れてください』と書いてあります。

平岡

なるほど。申請だから、こういうのもちゃんと入れてくださいという事ですね。そして本文が始まりますね?

金本

はい。本文は、『ゲームの発売日が迫ってます。キャラクターを成長させて、冒険に行ける楽しみが込み上げてきております。私自身の自己成長にもプラスに働くと信じており、モチベーション向上にもつながると考えております。お手数後をおかけして恐縮ですが、検討いただけると幸いです。楽しい時間を過ごし、ちゃんと冒険の経験値を多く得て帰社しますので戦力UP間違いなしです。』となっています。

平岡

笑 なるほど、「会社の為にもなるんですよ」と。 これで笑ってくれる上司ってすごい良い上司ですよね。確かに嘘ついてこっそり休むよりか良いですよね。

ニッシー

堂々と開き直って宣言してますからね。

平岡

休む日数もちゃんと言っているからね。これ、ニッシー・西原さんの回答にも答えてくれそうな雰囲気してきましたね。ちなみに、ChatGPT、メールを送るにあたっての注意点も書いてくれているんですよね?

金本

はい。最後に、冗談の部分の解説があって、『冗談の部分はゲームの冒険や、戦力UPにかけてみて上司にも笑って許してもらえるような軽いユーモアを含めることで…』と書いてありますね。

平岡

これをChatGPTが判断して、「これがいいんじゃないか?」という回答で答えてくれるという、人とやり取りしているような感じの雰囲気ですけども、ここまで聞いてみて、川添さんいかがですか?

川添

実は、金本さんの指示って複雑なんですよね。日本語としてはすぐに分かりますけども、機械からすると結構難しい要素があって、例えば、『できるだけ短く、笑って許してもらえるようなものを書いてください』という風に金本さんおっしゃっているんですけど、何が「短いか」というと「メールが短い」で、「笑って許してもらえる」というのは、「私」が「上司」に「笑って許してもらえる」ということなんですが、そういう文章が省略されているんです。

平岡

おっと。確かにスルーしてましたけど、実は、めちゃくちゃ細かく言うとすると、省略されている部分もほんとは書かなきゃいけないんですね。

川添

そうなんです。今までは省略されている部分も指示に書かないといけなかったんですけど、今のchatGPTはちゃんと意図を組み取ってくれるようになっているので、すごいなと思います。

平岡

おお~、すごいですね。今までのやつは本当に細かく言わなきゃいけなかったけど、ChatGPTだと本当に、いつもメール送るような感じで、読み取ってくれる所まで進化をしているという事なんですね。ちなみに、ChatGPTといえば、次々とバージョンUPされる一方で、危険性についても指摘されたり、一時的に利用が制限される国も発生しました。これらはその仕組みにも何か関係しているのでしょうか??金本さん、お願いします!

金本

はい、できるだけ間違えしないようにとか、危険な回答をしない工夫は入っているのですが、中身は、先ほどもお話ししたように「自然な言葉」をどんどん生み出していくAIです。知らないことでも、知っている範囲で「自然なそれらしい文章」を生み出してしまいます。なので、特に知らないことは「事実と異なる」文章が生み出されてしまうんです。よく、 「ChatGPTは嘘をつく」 と言われてしまう点ですね。

平岡

なるほど。知らないことでも、それっぽく言ってしまうという事なんですね。ちなみに川添さんの著書である「言語学バーリ・トゥード」の中でも“AIが、ダチョウ倶楽部さんの「絶対に押すなよ」を理解できるか”という内容を書かれていますが、そういった言葉の難しさはどんなところにありますか??

川添

先ほども言ったんですけども、意図を汲むっていうのがやはり難しいところで、私たちが言っているそのものが、私が「言いたいこと」とは限らないんです。その端的な例が「絶対に押すなよ」で、これは言葉の上では、「押すな」という禁止を言ってますけれども、意図的には「押せ」なんですよね。こういう合言葉のような、本当の意味を知っている事が必要になってくるような例は、今のAIでも結構難しいのかなと思うんです。ちなみに私、ChatGPTに『熱湯風呂の淵にいる上島さんが、「絶対に押すなよ」と言いました。あなたは、彼を押しますか?』と聞いてみたんですよ。そしたら、『そんな危険なことをしてはいけません』という回答がきて怒られちゃいまして。笑 AIの方が私より常識がある。笑

平岡

凄い常識をもって接してくれましたね。だって「絶対に押しちゃダメ」ですもんね。ChatGPTからしたら、「何を聴いているんですか?」ということですよね。本当の意味を理解してもらうってのは、確かにすごい難しいですね。「押すなよ」は「押せ」ってことですから。

ニッシー

独特の意味の通じ合いですもんね。

平岡

これが、一般の生活に浸透してしまうとすごい事故がいっぱい起きてしまうことになってしまいますもんね。

川添

まずいですね 笑

平岡

まずいですもんね。ちなみに、ニッシー西原さんは「絶対に押すなよ」といわれるような芸に対してはどう思いますか??

ニッシー

プライベートだったら嫌ですね。カメラが回っていたら、一生懸命やります。

平岡

なんか、・・・嫌な回答ですね。好き嫌いで言っていない?まあ、頑張ってください。でも、難しい分野でもありますよね。さて、そんなChatGPTなんですが、金本さん・・・今後どのように使われることが期待されますか?

金本

先ほどご紹介した、使い方の例と被るのですが、ひとつは企画を考えたりする時の壁打ちですね。我々の業態での使い方で言うと、コンタクトセンターの仕事は、すべてはまだまだ任せきれないのですが、FAQの下書きとか、お客様がお話しした内容の要約などの検討が進んでいます。

平岡

FAQとはなんでしょう?

金本

よくあるお問い合わせの回答ですね。

平岡

FAQの回答や、話の内容の要約をやってくれらた助かると、なるほど。こういうのをベルシステム24さんでは、日々研究しているという事ですね。そうなるとChatGPTをはじめ、生成AIが発展する中で人間との住み分けはどうなっていくのでしょうか?これ気になりますね。

金本

まじめな話になってしまうんですが、データの分析や高度な分析をしようとすると、今までプログラムを書かないといけなかったのですが、この部分は自動化が進むと思います。一方、分析の元となるデータを選んだり、そのデータに対してどういった見方をするかを決めるのは人間ですので、何を目的・ゴールにして、どんな仮説をもってデータを見るかについては、AIに任せきれないと思います。あと注意しなきゃいけないところは、先ほどの嘘をつく点ですね。これはAIに限ったことでもないのですが、データ分析の結果を見て、おかしな点がないかのチェックも必要です。そして一番大事なのは、分析して終わるのではなく、その結果をもとに、ゴールに対して、行動を起こすのも人間の仕事かなと思います。

平岡

まだまだ、人間とAI で一緒に、協力して、やっていくというのが大事なんですね。ぶっちゃけた話、AIがぐっと性能が良くなって、「西原君、ちょっとAI の方が優秀だから、今月でお仕事終わってくれるかな?」みたいなことはまだなさそうですか?

金本

しばらく、ないんじゃないかなと思います。

ニッシー

「しばらく」ですか 笑

平岡

西原さんに限っての話かもしれないです 笑 近い将来、西原さん“は”の可能性もあります。

金本

多分、その分、人には今と違った仕事がどんどん出てくるはずなので。

平岡

なるほど、確かにチェックしたりとか、これを元にしてどうしていくかってのを決めていくのも大切なことですから。 川添さんが期待されるAIと人間が暮らす未来をお聞かせいただけますか??

川添

今の ChatGPTは言葉を投げかけて、言葉が返ってくるというもので、すごく高度に発達しましたけど、これからは、体を持ったロボットがどんどん出てきてほしいなと思っていて、今は言葉がある程度汲み取れるようになってきているので、「言葉」で指示をして何かその辺の物を取ってくれたりとか、ちょっとしたことをやってくれたりとか、「お家でちょっと何かやってほしいな、でも体が不自由で、できない」とか、歳をとっていて体が動かないとか、そういう時、「言葉」で指示をして動けるロボットに助けてもらえたら、結構、生活の質が上がるんじゃないかなと思って期待しています。

平岡

実際、ロボットが動いてくれるとなると、パッと思いつくだけでもいろんなことができそうですよね。

川添

そうですね。そこに行くにはまだ、研究が必要だと思うので、次のブレイクスルーはそういう所じゃないかなと予測しています。

ニッシー

今後、お年寄りの方にも役に立ちますよね。

平岡

確かに、ちょっと外出したい時とか、一緒に出てかけてくれたり、家事をしてくれたりしたら良いですよね。そういう未来がもしかしたら来るかもしれないし。

川添

来ないかもしれない 笑

平岡

笑 でも、その時に人間と、コミュニケーション取れるAIができていたらすごく円滑にいい生活ができるかもしれないという事ですね!ありがとうございます。いろんなお話が効けました!じゃあ最後に、ニッシー・西原さんに一言締めていただきましょう!

ニッシー

人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに年老いていくのだと思います!(アントニオ猪木さんのモノマネ)

平岡

今日は七色の声色で、いろいろやっていただきありがとうございます。アントニオ猪木さんの名言で締めてくださいました!ここまでのお話は、ベルシステム24の金本勝吉(かねもと・かつよし)さん、川添愛さんでした。川添さんは、後半戦、もう少しお付き合いください!金本さん、ありがとうございました。

金本

ありがとうございました!



教えて!川添先生!

西原

コールセンター業界のリーディングカンパニー、ベルシステム24がお送りしている「名言いかがですか? ~笑って学ぶ神ことば~」。ここからは引き続き、言語学者・川添愛さんとコールセンターになくてはならない“言葉”をキーワードにいろいろ伺っていきたいと思います!

平岡

“言葉”をキーワードにいろいろ伺うということなんですが、すごく幅広いテーマで、言葉だったらなんでもOKという事なんですかね?どうですか?西原さん。普段言葉について考えるなんてことありますか?

西原

普段はほぼ無意識でしゃべっているわけじゃないですか。

平岡

確かに、ネタのセリフとかはあるけど、言葉という意味で言うとなかなか深堀りして考えることがないかもしれなくて、それこそ説明を省いてしゃべっていたりとか普通にあることなので、さっきの言葉の話を聞いてハッとしましたけども。

西原

我々は、芸人をやっているわけじゃないですか。キャッチーなことで、売れたいじゃないですか。だから、どういう言葉をネタに盛り込むと、世の中の子どもたちが「わー!コーヒールンバ!!」ってなってくれるのかなって。小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ!」で売れたりとか。

平岡

なるほど。すごい難しい質問だね。どうなんですかね?川添さん。

川添

そうですね。私もあまりお笑い詳しい方じゃないんですけど、汎用性が高い短い言葉って流行りやすいなって思っていて、今言ってくださった小島さんの「そんなの関係ねぇ!」もそうですし、松竹芸能で言うと、システマのみなみかわさんの「全然痛くないです」とか、いろんなところで使えて、言いやすくて、前振りがされやすい、すごく短い言葉で、そういうのがあるのが結構、流行りやすいかなって思います。

平岡

日常に溶け込みやすいってことなのかな?

西原

かつ、コンパクト 。

川添

そうですね。

平岡

なるほど。

川添

コーヒールンバのお二人は、やっぱりコーヒーとかが、すごくお詳しいので、何か特徴が出るようなものがあるともしかしたら同時にPRになるのかもしれない。

平岡

川添さん・・・。いや!川添先生!僕の芸に「お目が高い!」っていうワンフレーズギャグがありまして、コーヒー飲んでもらって、コーヒーの風味を言ってもらった時に、手をコーヒー豆の形にして、「お目が高い!」って言うギャグがあるんですけど。これ全然浸透しなくって。

川添

笑 でも、面白いと思いますけどね。

平岡

そ良くないポイントとか、こうすれば良いんじゃないかっていうポイントがもし…もし!あれば教えていただけますか?ほかのダメな要素がたくさんあるってよく分かっているんですけど、言語学的にどうですか?

西原

文字数が多いんじゃないですか?

平岡

「お・め・が・た・か・い」6文字よ!

西原

川添

例えば、言う時の顔が面白いとか、あとコントの中で「お目が高い」を言って印象に残すみたいな、文脈があって面白い形で「お目が高い」を言ったら、いろんな人たちの脳裏に残りやすいのかなと思います。例えば、少し前ですけど、エレキテル連合さんの「ダメよ~ダメ、ダメ」とか、ネタの中で繰り返し言われているうちに流行るってこともあるかなと思うので。

平岡

フレーズとしては大丈夫だけど、顔とかコントで補えってことですね?

川添

そうですね。文脈とか、表情で、もっと際立つのかなと思いました。ポーズもすごくいいと思います。

平岡

ほら!概ねギャグとしては良いからね?

西原

今までは空打ちしすぎだったんですよ。

川添

平岡

今まで空打ち状態だったって事?文脈を、作ってそこで撃てってこと? 笑 空打ちは良くないですね。あ!あと、僕最近個人的に、コーヒーショップをオープンさせたんですよ。「SACHIOPIA COFFEE(サチオピアコーヒー)」っていう、吉祥寺に、月曜日と火曜日だけやっているんですが、そこで商品名を付けるんですけど、しっくりいかない商品名があって。例えば、『オレンジとローズマリーのアイスコーヒー』。美味しそうなんだけど、それこそ文字数が関係しているんじゃないかと思っていて、文字の並びとかそういうのがあって人に与える印象があるんじゃないかって思っているんですけど。丁度良い、印象に残る文字数とか、最初にインパクトが残る言葉のほうが良いとかってそういうのってあったりするんですかね?

川添

どうですかね?でも、今聞いた「オレンジとローズマリーのアイスコーヒー」はすごくいいなと思って、というのも「オ・レ・ン・ジ・と」で5文字ですよね。「ロー・ズ・マ・リー・の」で7文字なので、5・7調になっていて私としては良いなと思いました。

平岡

ほら、みなさい!

西原

それはヒットしているんですか?

平岡

・・・。

西原

川添

平岡

もちろんご好評いただいておりまして、ここからどんどん行く感じですよ!でも、確かに言われてみれば、「オ・レ・ン・ジ・と・ロー・ズ・マ・リーの・ア・イ・ス・コー・ヒー」か。自然と5・7・5調ですね。偶然ですけど。そういう5・7・5調って五感として入ってきやすいとかあるんですか?

川添

そうですね。先ほど、西原さんが猪木さんの言葉でしめてくれましたけど、猪木さんの言葉って7・7調とか5・7調とかがすごい多くて「元気があれば、何でもできる」が7・7調でなんです。

平岡

確かに、頭に残りやすいのが、5文字とか7文字ですね。

西原

頭に残りやすい文字数は、我々日本人古来のものなんですかね?

川添

それもあると思います。

平岡

文字数とか気にしたほうが良いかもね。

西原

なんでも5・7・5でいきますか。

平岡

ネタも5・7調でやったら、スイスイ頭に入ってくるんじゃない?西原さん、どうですか?

西原

勉強になりましたね。我々これから、全部5・7・5調でコントやっている可能性ありますよ。

平岡

逆に全部5・7・5調だと、聞きにくいかもしれないけど、取り入れるのも良いかもしれないですね。 ありがとうございました!川添先生には、来週もご登場いただきたいと思います。よろしくお願いします!

川添

よろしくお願いします!

西原

以上、「教えて!川添先生!」のコーナーでした。

平岡

「名言いかがですか?~笑って学ぶ神言葉~」 そろそろ終わりの時間近づいてきましたが、いかがでしたか?今日の名言を、人生のコーヒーブレイクにしていだたけると嬉しいです! という事で今日は、いかがでしたか?

西原

盛りだくさんでしたね。

平岡

ついに、名笑もAIに切り込んでいきますので。

西原

今、日本の最先端を行っているこのPodcast「名笑」は行ってますんで。

平岡

そんなに行ってますか。でも、最先端と言っても過言ではないですよ。これからもずっと突き進んで、行きますから。今後ともよろしくお願いします。この番組は、コールセンター事業を手がけて40年、株式会社ベルシステム24の提供でお送りしました。ベルシステム24では現在一緒に働く仲間を募集中です!

気になる方は概要欄からベルシステム24のお仕事情報サイトBellbiz(ベルビズ)をチェックしてください!それではまた来週!お相手はコーヒールンバの平岡幸男と、

西原

西原朗演でした!

コーヒールンバ

松竹芸能所属。
コーヒー芸人として各メディアでも活躍する平岡と、ベルシステム24に在職中の西原のコンビ。西原は20年間もベルシステム24で働いており、会社では頼れるベテラン管理者としても活躍。

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