地元で30年、愛され続ける蕎麦屋の看板メニューはなんと「笹切りうどん」!? 定食メニューも大満足!
半径300mというせま~い範囲の中で1つだけ、イチオシのお店を紹介するジモト企画。今回は、板橋区蓮根の300mグルメです!
こんにちは。なかのひと@ジモトグルメ紹介係です。ある地域の半径300mというせま~い範囲の中で1つだけ、イチオシのお店を紹介する企画、『半径300mグルメマップ』。今回は、東京都板橋区蓮根の300mグルメです!
今回ご紹介するのは、東京都板橋区蓮根にある「手打ちそば こはら」さんです。
ジモトで30年!お客様の要望に応えて愛され続ける伝統の『笹切りうどん』
東京都板橋区、都営三田線の西台駅からほど近い住宅街に、手打ちそば「こはら」はあります。この地で今年でなんと30年、ジモトのお蕎麦屋さんとして愛されてきました。このお店の看板メニューは、「笹切りうどん」です。毎日朝5時からその日の気温や湿度に合わせて微妙に調整した配合で打つといううどんには、その名前からもわかる通り「笹」の若葉の粉末が練りこまれています。
この「笹切りうどん」は都内でも数店、修行を積んだ職人さんのいるお店でしか味わえない珍しいもので、その工程は普通のうどんより配合や粉の調合等が難しく手間がかかるのだそう。丹念に打ったうどんは、細麺でもこしがあり、つややかで薄い緑色をしており、笹のさわやかな香りが食べる際に鼻にすっと抜けてのど越しはさわやかです。そのせいか普通のうどんより食感は軽く、気が付くとあっという間に完食。
「笹切りうどん」は盛り付けもちょっと変わっています。都内で提供されている笹切りうどんはどれも同じ盛り付けだそうですが、すし桶をカスタマイズしたオリジナルの『笹切りうどん用桶』にうどんとカラっとあがった季節の天ぷら、それにお新香が、仕切られた丸い桶に一緒に盛られて出されます。うどんもそばも、せいろで出すのが一般的ですが、こうして一緒に盛られると、大好きなものが全部一緒のお皿に盛られているお子様プレートのような贅沢感があって、初めて食べる方は、「わ~」と歓声をあげる方もよくいらっしゃるのだとか。
「若い人にそばをいっぱい食べてもらたい」からはじまったお店。お客様のご要望に応え、増えたメニュー。
そば、うどん打ちから料理まで、厨房はご主人が一人で担当。そのため、当初は工程が大変な笹切りうどんもメニューになかったのだとか。それが常連さんの要望に応え、やるようになったのだそう。実は今のお店のメニューのほとんどが、お客さんの声にこたえて増やしたもの。お店とジモトの人たちとの温かいつながりは、そんなところからも感じられます。
もともとお店を始めた当初は。近くにある大東文化大学の学生が多かったこともあり、「そばは中高年のもので量が少なくて高い」というイメージではなく、若い人にもそばをたくさん食べてもらいたい、というコンセプトで始めたのだそうで、そばの量は一般のそば屋より明らかに多め。そばもうどん同様細めで、やはり香りとのど越しがよいので、量が多くても女性でもつるっと食べられてしまいます。
お店のそば・うどんはすべてご主人が一人で毎日打っている。
定食メニューも常連さんの「こんなのないの?」の要望に応えて増えたもの。
人気メニューの「さばの味噌煮定食」。これでふつう盛。ちょっと見にくいがかなりの”高さ”がある。ごはん付で量も味も満足できるのがうれしい。
普段はご主人と奥様で切り盛りしているそうですが、店内には座敷もあり、2世代、3世代で来る常連さんも多いとか。「毎日そば打ちをして30年ですが、なかなか思ったようなそばは打てない。まだまだです」とご主人。
30年を超えてもまだ、日々こうして切磋琢磨しているご主人の人柄もまた、たくさんの人がこのお店に惹きつけられる理由に間違いないと実感。毎日行きたくなるお店ですよ。
ごちそう様でした!
奥様とご主人。温かい笑顔で迎えてくれます。
- 手打ちそば こはら
- 東京都板橋区高島平1-57-1
- TEL:03-3935-2211
- 営業時間:11:00〜14:30 / 17:30~20:00
- 定休日:水曜日
- 公式サイト:http://www.koharasoba.com/