田舎で暮らす高齢の両親。今後のことを考えて、今のうちから「断捨離」したい！でも、なんとなく言い出せない。どうすれば？（40代女性）
「便利」ってホントにいいことばかりなのかしら？
こんにちは、カエル姉さんよ。なんだか日々、便利な世の中になっているわね。カーナビ、スマホ（携帯）、今ではAIスピーカーなんかが普及し始めているみたいじゃない。
AIスピーカーに関しちゃ、アタシは使い道がよくわからないんだけどね。ちょっと自分で動けばいいだけじゃない。カーナビなんかがなかった頃は、ナビシートの彼女が紙のマップとにらめっこして、道を間違えたりするとケンカみたいな……。フフフッ。
だけど、ルートを間違えたから予想外の穴場や景色やお店が見つかったりして。そんなふうな経験とかって、もうしないのよね～。本当に便利な世の中って正解なのかしらね？
さて、そろそろ本題に入らないと。
【お悩み】高齢の両親の今後を考えて、「断捨離」したい！でも言い出せない。（40代女性）
田舎で暮らす高齢の両親。今後のことを考えて、今のうちから「断捨離」したい！でも、なんとなく言い出せないまま・・・。かと言って、自分が片づけに行く時間もなく・・・。いい方法はありませんか？
積極的に話していいのよ
40代ってことは、一般的に言えばご両親は70代～80代ってところかしらね。言いづらいっていうけど、理由はなんなのかしらね。まだご健在のご両親に対して、亡くなった時のことを前提として発言するからってことからかしら？実家を出ちゃうと生活基盤もお金の出どころも違うじゃない。ある意味では親も他人なのよね～。
たまに会っても、実家で暮らしていた時より何気なく気を使っちゃうしね。そういう意味では言いづらいのもわからなくもないけど・・・。でも今はそんな時代でもないんじゃない。お子さんがご両親の遺影を撮影したりしてあげたり、「終活」なんて言葉も存在する時代なのよ？エンディングノートを作ったり、お墓を買ったりもしていないのかしら？きっと何かしら準備はしていると思うから、あなたがちょっと気にしすぎなんじゃな～い。
「もったいない世代」の親たち
この方のご両親の世代って、いわゆる「もったいない世代」なのよね。生まれが戦前、戦中から戦後あたりで、貧しい時代を生きてきているのよ。
この世代の人たちって、モノに囲まれて生活することが豊かさの象徴だったんだと思うの。安心感みたいなものを得られるのかしら。そういう人たちに「豊かさの象徴を捨てなさい！」と言っても、なかなか踏み切れないものよね～。
いろいろな人がいるから一概には言えないけど、モノがなくなると昔の貧しい時代を思い出しちゃったりとかさ。それできっと不安になってしまうケースもあるかもね。子どもからしたら“いらない古いもの”でも、親からしたら“思い出の品”だったりしてさ。子どもに言われて捨てちゃって家の中はスッキリしても、気持ち的にはスッキリしないから、お金があるのをいいことに、結局また買っちゃうみたいなことも起こるかもね。
私たちの世代は、なんでも揃っている時代だったから、そこから見たら「ずっと使っていないモノに囲まれて生活したって、ムダじゃない？」って思ったりするけどね。
さっきも言ったけど、「終活」って言葉があるじゃない。ある程度の年齢に達すると、必ず「死」について考えると思うのね。死生観は人によって千差万別なんだろうけど、ほとんどの人は「キレイに死にたい」っていうか、「残っている人に迷惑をかけずに死んでいきたい」って思ってるんじゃない？
いろいろあるわよねぇ……
そんな訳だから、断捨離も、あなたの都合であれこれ指示を出して片づけない方がいいわね。「死んでから私たち子どもが迷惑する」なんて物言いは絶対ダメよ！
まずは、断捨離の前に死生観についてお互い腹を割って話し合ってみたらどうかしら。
先日、若かりし頃にお世話になった方にN県まで会いに行ったのよね。もう70代中盤の方よ。以前からいろいろなご病気になって入退院を繰り返していたんだけど、数年振りに会いに行ったらパーキンソン症候群も患っていて、もう寝たきりなのね。60代後半の奥さまと40歳前後のお嬢様（既婚）がいらっしゃるんだけど、お二人は元気にしていて、アタシが行った時もよくしてくださって。
でも、アタシは結構ショックでね。こういう姿を目の当たりにしたりすると、やっぱりいろいろ考えちゃうわよね。
現実的な話になっちゃうけど、例えば親御さんが老人ホームに入居を考えていたりすると、実家を売却したりするじゃない。そうなったら不動産会社を通して売却することになると思うけど、買い手側は実際にご実家を見に来るわけよ。その時に家が片づいていると、買い手の印象もだいぶいいはずなのよ。即決で売却が決まったりするのよね。
ちょっと話が飛んじゃうけど、今トラブルが多いのが遺産相続ね。公正証書を作成するにしても、作成時に親が認知症を患っていたりすると無効になっちゃうなんてこともあるらしいの。あら、こっちの話はテーマと違っちゃうわね。詳細は新聞とかにちょくちょく掲載されているし、自分で調べてみてね。
要するに、いろいろな視点から考えてみると、今あなたが遠慮してそのまま放置しておくと、後々大きな問題に発展することも無きにしも非ずってことよ！
「実家に通って片づけている暇もない」とか言っているけど、あなただっていつもまでも若くはないんだし、身体が動くうちにやってしまう方が得策よ。「善は急げ」って言うしね。
今回はちょっと小難しい話もしちゃったわね。フフフッ。
アタシはあまりこういうの信じないんだけど、いろいろお片づけなんかすると“運気が上がる”みたいなことも言うじゃない。ちなみにアタシの実家もひどいものよ。そろそろ片づけに行かないとね。
片づけチャイナ！
