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1週間でストリーミング1万回再生を突破!

いじめの体験を綴った『13才のリアル』から1年。高校生ラッパー「けーご」独占ロングインタビュー

高校生になったラッパー「けーご」のリアルな今とは?

ナツママ

「高校生ラッパー けーご」をご存知でしょうか?次にブレークする若手アーティストとして、TVでも「NEWS ZERO」、「関ジャム 完全燃SHOW」といった人気番組で紹介され、嵐の櫻井翔さんとも対談。いま最も注目されているアーティストの1人です。実は彼は当社のグループ会社、株式会社ポッケのレーベル『Mogu Records』の所属アーティストなんです。

現役中学生のリアルな感覚をラップで表現し、ラップバトル初出場でいきなり準優勝して話題になり、自身のいじめの体験を切実かつ前向きに歌った『13才のリアル』を発表。櫻井翔さんや関ジャニのメンバーからも「感動した」と絶賛され、一躍、時のヒトになりました。同世代のみならず、私ナツママのようなママやおじさんたちからもその歌詞に泣けた、刺さるという反響が多く、かく言う私もファンの一人です。

今年、3月31日には新曲『信条』をリリース!リリースから1週間でストリーミング再生回数1万回を突破と、快進撃はとどまるところを知りません。

この春、高校に合格し、4月から無事、「高校生ラッパー」になったけーごくん。3月某日、ちょっと大人になったけーごくんと、同席してくれたプロデューサーのモグさんに独占インタビューすることが出来ました!

けーご プロフィール

2002年1月生まれ、神奈川県在住。
YouTubeで見たMCバトルがきっかけでラップを始める。
自身の経験をもとにした楽曲「13才のリアル」を発表。テレビ朝日「関ジャム」に取り上げられ、出演者から絶賛を受ける。
その後日本テレビ「NEWS ZERO」にて嵐・櫻井翔と共演する。
2016年11月にミニアルバム「14才のリアル」を発表。
2017年3月、無事志望校に合格。シングル「信条」を配信。



: https://twitter.com/thc5w


音楽だけで、何かを回していきたい。デビュー後の期待、迷い、新曲「信条」までの変化と「リアル」とは

ナツママ(以下ナ):はじめまして。すいません、ぶっちゃけ…ファンです。(いい歳して赤面)子どもと一緒にすごい聞いてまして、二人で鼻歌にしてるくらいです。お会いできて嬉しいです。

けーご:ありがとうございます、嬉しいです。

ナ:以前のインタビューなどで、自閉症という障害を持ちながらそれをラップで表現するアーティスト、GOMESS(ゴメス)さんの動画を見て、衝撃を受けたことが、ラップとの最初の出会いだったと。けーごくんの楽曲を聴いていると、環境とか、想いの変化がそのまま感じられますが、自身の成長、ラップとの関わり方に変化はありましたか?

けーご:ラップには、マイナスをプラスにする力があるというか、普段は認められないことも認められるという所があって、例えばGOMESSさんは『障害』というマイナス面があり、僕の場合は『いじめ』というマイナスに見られることでも、ラップにすることでプラスに変えられる、という捉え方をしていて、昔は、心に衝撃が走るようなヒップホップを良く聴いてたんですけど・・・、実は最近聞いているラップは、心が落ち着けるようなモノを聴いています。自分自身もそういったラップをやりたいなと思ってたりしますね。

ナ:最初の頃と、やりたいテーマが変わってきたということかな?「14才のリアル」に「夢と現実の狭間で」って歌詞もあるけど、状況も変わって、テーマというか、「夢」が変わったからそういう歌詞になったのかな?と聞いてて思って。

けーご:夢・・・。そうですね、今は、音楽で何とかやっていきたいと思うようになったのはありますね。食っていきたいというよりは、自分自身音楽をやっているだけで心の足しにもなるし、他の人の心の足しにもなればいいし、それで結果的に生活できたらいいかなって。

音楽があることで、自分を回せるし、他人も回せたりする。僕自身もGOMESSさんのおかげで、自分の気持ちも回って、それを糧にして前に進めたという過去もあるので、音楽だけで、何かを回していけたらな、というのが今の夢ですかね。

けーごインタビュー1

ナ:じゃあ逆に、「夢と現実の狭間」の「現実」とか、その後の歌詞にある「期待で胸がつぶれそうになるんだ」って具体的にはなんだったの?

けーご:う~ん、まあ、先輩とかにも、「お前頑張れよ」「次何出すんだ」とか言われたり。正直「13才のリアル」の時の音楽よりも、今やっている音楽の方が好きで、あの時と同じような曲は書きたくない、と思ってて。そういう過去の自分のイメージで”期待”をされて応えたら、やりたい音楽が出来ないのかなって迷うことがあったり、逆にやりたい音楽をやると期待をしてくれてる人を裏切ることになるのかな、とか思ったり・・・。「13才のリアル」はやっぱりその時しか書けなくて、今はやりたい音楽があって、そのギャップが正直、きつかったりしましたね。

僕に対してアンチな人たち、ヘイターの人たちに何か言われても、正直慣れてて、動画共有サイトのコメント欄に何か書きこまれてもそういう感性の人なんだな、と思うくらいなんだけど。そういう声よりも、「頑張ってくれ」という声の方がいろんな意味で強いというか。自分を好きでいてくれたり、知っていてくれている人だから言える言葉なので、そこは結構考えさせられますね。

ナ:そもそもラップバトルに13歳で出るって、結構な勇気だと思うんですけど、実際、年齢のことですごいディスられてるシーンも見たりしましたが、なんで出る気になったんですか?勝てると思ったから?

けーご:いや~今まで勝てる、って思ったバトルは一回もなくて、1度も優勝するって思って出たこともないんですけど、ただ、何か残せるかな、って想いで出てて、最近のバトルって、動画でUPされるので、1回戦でもいい試合残せば動画に上がるわけだし、それでもし負けたとしても、見た人の何人かに何かを残せればいいなと思ってやってましたね。

バトルの勝敗って、オーディエンスの歓声の大きさで決まるんですけど、正直その日の客層によるところもあって、勝ち負けにはあんまりこだわっていなかったですね。友達多く連れて来れば歓声が大きくなるので・・・。

僕の歳でやってると、やっぱりラップのスキルはまだ全然なくて、ただ言葉だけで勝負してて、自分自身そんなスキルがあると思ってないし、まだまだだと思ってるんですけど。同年代が勝手にライバル視してくる、というのも少なくはないので、その日の客がどこに喰いつくかでバトル自体の勝敗は決まっちゃうんですよね。

  

一試合だけじゃなく、動画で全部見てもらうと、その人のライフスタイルを通してそのバトルに臨んでるというのが分かってもらえると思うし、それがヒップホップだと思っているので・・・。

ナ:最初からそのつもりで出てたんだ。

けーご:う~ん、最初は実は出る気なくて、(プロデューサーの)モグさんとか、戦極MCバトルってイベント代表のMC正社員さんに出ろって言われて・・・

ナ:そーなんだ。モグさんは、けーごくんがプロとして活動するきっかけを作った人だって聞いてます。13歳でのデビューを勧めた理由ってなんだったんですか?

モグ:初めてラップをしている姿を見たときの負けん気の強さと、彼自身の境遇を聞いたときに、将来大物になると確信したんですよね。それで声をかけました。多くの読書量と経験に裏打ちされた作詞能力はすごいと思う。最近は日ごとに上手くなっているラップスキルにも注目してます。

ナ:デビューの話をした時ってご家族、心配されませんでした?

モグ:正直最初はかなり心配だったようです。(笑) でもテレビ出演等での活躍を通して徐々に信頼してくれました。

ナ:それは心配しますよね。私がお母さんなら心配します。(笑)プロデューサーとしては、今後アーティストけーごをどう育てていきたいとかありますか?

モグ:今後も本人がやりたいことを優先して実現させてあげたいですね。全然売れなくてもいいので聴いた人の心に残るような楽曲を共に作って行きたいです。いや、でもやっぱり・・・めちゃくちゃ売れてほしいです。

ナ:笑 ちなみに歌詞ってどういう流れで作ってるんですか?

けーご:歌詞は基本俺が書いてるんですけど、そこに曲の流れなんかを考えて、モグさんやその他の方も一緒にアドバイスしてくれてます。ただ大筋は自分で決めてて、違うと思ったら言いますね。それ言えないとアーティストじゃないし、それはもうヒップホップじゃないと思ってるんで、言葉の言い回しは、自分の感性で全部決めてます。

ナ:どういうときに書いてるんですか?授業中は書けないもんね?

けーご:あ、でも授業中に書いてるときありました。

ナ:え~??(笑)

けーご:国語の授業とかで、四字熟語とかことわざを聞いたときに、それを自分に当てはめて考えたら思いついて、ノートのはしっこにちゃちゃっと書いて、それを携帯で写して、打ち込んで・・・みたいなのはありましたね。

ナ:けーごくんのリリックって、今の現状を嘆くのではなく、確認しているような歌詞が多い気がしていて、それってただ目の前で起きていることに対して思ったことをそのまま並べても結構マイナスになるかもしれないし、いつも物事を俯瞰的に見てるんじゃないかという印象を受けるんですけど?

けーご:ラップに出会う前から、関わる人が個性の強い人が多いからか、そういう人を見ていつも自分に置き換えたりしてたんで。いつも他人に気づかされてるって感じです。人間ってやっぱり自信を持ってないと生きていけないから、結局は下を見る事で満足してる人も多いんですよね。

  

ナ:それ、新曲「信条」の歌詞ですね。

けーご:そういうのがパッと出てきちゃうんですよね。話してるだけでも自分の歌詞と重なっちゃったりとか・・・(笑) 下を見る事で満足して、他人を比較して。オリジナルっていうのは、他人を否定したり比較することじゃなくて、自分自身を前に出すことだ、って新曲でも歌ってるんですけど、

  

って何を言いたかったかよくわからなくなっちゃったんですけど・・・。(笑)

ナ:いや、わかります。MCバトル見てて感じたのは、他の人は相手をけなす人が多いんですけど、けーごくんはそうじゃないですよね。自分の言葉で自分のことを押し出しているという言い方がぴったりだったので、今すごいしっくりきてます。

けーご:はい、いやうれしいです。

ナ:ちょうど新曲の話になったので聞きますが、今までのタイトルが「●才のリアル」という『リアルシリーズ』で続いていましたが、今回は「信条」というタイトルにした理由と、曲に込めた想いも教えてください。

けーご:そーですね~、「夢と現実の狭間」で「過去と現在の狭間」に生きている上で、過去振り返ってあんなことやったな、と思うこともあれば、あれやんなきゃよかったな、と思ったりとか、未来は俺、どうなってるのかな、とか、将来はこういうことやりたいなとか、そんないろんなことを思う全部が現在なんだよ、というリリックを書きたくて、それで僕が「心情」といういうタイトルをつけようかなと話して、同じ心情でもいくつか意味があって、この「信条」という漢字と意味が面白くてタイトルを付けました。

ナ:「今まで見てきたもの、磨いたもの」「青二才でちょうどいい」という歌詞が、今の等身大の自分をそのまま受け入れて、肩の力が抜けているというか、「14才のリアル」では期待に押しつぶされそうだったのがまた変化して、気持ちの軽さを感じました。

けーご:ヒップホップってフェイクだったらバレるし、自分自身を語ってないとうまくいかない。だからヒップホップはリアルだと思うし、自分はこれからもずっとそういうヒップホップをやっていきたいですね。

ナ:リアルだからやっていきたい?

けーご:そうですね。

ナ:ちなみに、好きな食べ物はなに?最近はまっている食べ物とか。

けーご:え~なんだろ。肉は好きですね。あとは・・・友達と食うコンビニ弁当が好きですかね。友達と食うおにぎりがうまく感じますね。飯食う時も一緒にいれる人ってでけーなって思うんですよね。俺はどちらかというと、安いものでも、友達と一緒に食うのがいいですね。

ナ:いい話になっちゃったね。笑 じゃ、最近読んだ本とか映画で感動したものとかある?

けーご:「チアダン」感動しました。サブタイトルに「〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」って書いてあって、そこまでオチが分かってるのにどこで感動できんだよ!と思ってたのに・・・。感動しましたね~。自分でもびっくりしました。あとアルマゲドンめっちゃ好きですね。10回くらい見てますね。すごい泣きました。トイストーリーとモンスターズインクもめっちゃ好きですね。映画は昔から好きなんですよね~。あとお笑いも好きですよ、ゴッドタンとか・・・。

ナ:それデビュー早いね。

けーご:ゴッドタンで芸人が歌を作る、って企画があって、一緒にやってましたね。俺歌めちゃめちゃ好きで、歌手になりたかったんですけど、替え歌とか作ってたんですよね。今思えばそれが始まりだったのかもしれないっすね。

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