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アンテナショップ探検隊・3 北海道編

夕張メロンのソフトクリームはなんと年商1億円! 観光地の王道・北海道はアンテナショップも別格!?

地元ならではの魅力をアンテナショップ探検隊が探る! 第3回は「北海道どさんこプラザ」に行ってきました!

なかのひと

東京・有楽町の東京交通会館といえば、多くの観光客や買物客で賑わうアンテナショップの激戦区。その中で、別格とも言える人気を集めているのが1階の駅正面に位置する「北海道どさんこプラザ 有楽町店」です。オレンジ色の看板と、ソフトクリームのサインが目印で存在感は抜群!

平日の昼間なのに、店内は人でいっぱい! 店員さんだけでも15人くらいはいたでしょうか。さすがは北海道のアンテナショップだけあって、どのコーナーにもお客様が途切れませんが、なんといってもここの名物はソフトクリーム。一番人気の「夕張メロンとバニラのミックス」など、多い日は一日に1000個以上のソフトクリームが売れるといいます。なんとソフトクリームの売上だけで年間1億円を超えるのだとか(ひえ~)。土日の時間帯によっては、店の外まで長蛇の列ができる人気商品。お味は言うまでもありませんね。

お話をお聞きした高島さんと人気No.1のミックスソフト

ただでさえ広い売場に、あまりにもアイテム数が多いので副店長の高島さんにご案内していただきました。まずはこのショップの売れ筋トップ3を発表!

ジャーン、第3位は「松尾ジンギスカン」! 北海道と言えばジンギスカンって、たしかにあるあるですよね。ジンギスカンはヘルシーで女性にも人気ですが、羊肉の独特のクセが苦手な方も多いはず。でも「松」の字が目印の松尾のジンギスカンは、羊肉の脂身を丁寧に手作業で取り除いているので臭みが少ないのがポイントなんだとか。ナットクです。

第3位の「松尾ジンギスカン」

第2位は北海道の海の幸を手軽に味わえるレトルトタイプの「さんま丼」。袋のまま温めて、ホカホカのご飯に乗せれば出来上がり! 忙しい主婦の心強い味方にもなってくれそうです。想像以上の美味しさにリピートする人が続出なのだとか。

第2位「さんま丼」

堂々の第1位は、出ましたロイズ! しょっぱ甘い「ポテトチップチョコ」です。

ロイズといえば生チョコレート。北海道を代表する定番のお土産ですが、北海道以外のショップでは期間限定でしか手に入りません。これは有名なお菓子「白い恋人」などでも同様の事情だそうです。それでもトップはやっぱりロイズ、なんですね。しょっぱいポテトチップとチョコレートの絶妙なミスマッチ。不思議な味のバランスに、クセになったファンが増加中だとか。まだ食べたことがない人は、ぜひ試してみては?

第1位のロイズ「ポテトチップチョコ」

さて、北海道と言えば歴史的にも風土的にも、昔から独自の食文化があって、北海道でしか売ってない食べ物や飲み物がたくさんあることで有名。

そんなローカルフードの代表格が「コアップガラナ」シリーズですね。独特の風味があって、指名買いするファンも多いガラナは、もともとコーラと同様に健康増強作用を備えたソフトドリンクとして、ブラジル大使館の指導によって生まれた炭酸飲料なんだとか。ローカルドリンクとしてはガラナのほか、北海道の子供たちが大好きな乳酸飲料「カツゲン」シリーズもあるそうです。

道外の人にも有名になった「ガラナ」シリーズ

「これ、知ってます?」と高島さんが手に取ったのは、やきそば。あ~、半生のやきそばを肉や野菜とフライパンで炒めて食べるのね・・・「いや、そのまま食べちゃうんですけど」な、なんですと! やきそばを生で食べる文化って初めて聞いた! なんでも、ゆで麺がほどよくソフトでソース味がついているので、温めなくてもおやつ感覚で食べられるんだとか。うーん奥が深いぞ北海道。ていうか、北海道の食文化おそるべし。

道民はそのまま食べる?「角屋のやきそば」

ほかにも珍しい食べ物、ありますよね?

「そうですねえ。たとえば北海道では、カレーに餃子を載せるのがオーソドックスなんですが」・・・カレー、に、ギョーザ・・・これはカレーと餃子の専門店「みよしの」というチェーン店が広めた食べ方らしい。えーと、試してみたい、かな?

その他、北海道独特の「きびだんご」とかお酒のお供におすすめの「ホタミミジョ」とか「ルイベ漬け」とか、食べたことない商品ばかりでとてもご紹介しきれません! 北海道の人って独創的なんですね。

「それは商品開発力にも表れているかもしれませんね。このショップにも、置かせてほしいという商品の売り込みがたくさんくるので、ルーキーズステージという専用コーナーを設けています」と高島さん。

ルーキーズステージは新商品専門の陳列コーナー。3ヵ月単位で入れ替わります。その3ヵ月の間によく売れた商品だけが残され、次の3ヵ月も人気を競うのだそうです。そうして半年間の試練を耐え抜いた商品は晴れて定番の取扱商品としてデビューすることができるのです。少年○ャンプ方式ってわけか。

新商品が人気を競う「ルーキーズステージ」

北海道でファーストフードと言えばマックではなく「ラッキーピエロ」だとか、おすすめのパン屋さんは札幌の「どんぐり」とか、食べ物の話だけで取材が終わってしまいました。あ、ちなみに個人的には「ロイズ・ベーカリー(ロイズ直営店のパン)」の「生チョコクロワッサン」が絶対に食べた~い!と思ったのでした(クロワッサン生地の中にスポンジとトロトロのチョコレートがぎっしり…)。

北海道の魅力は、もちろん食べ物だけでなく豊かな自然ですよね。海外からの旅行客の人気も富士山と北海道がダントツとか。都会はもちろん、本州ではなかなか見られない壮大な風景に出会える北海道。北海道弁で「すごく」とか「超」というニュアンスの「なまら」という形容詞があるそうです。うん、なまら行ってみたいぞ北海道!と決心した今回の取材でした。

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