エネルギッシュなアートに感動。人生の豊かさについて考えさせられるボランティア
多様性を自然と受け入れられる社会を信じて
こんにちは、なかのひと、スミです。「芸術の秋」ですね。
先日は、障害があるバリスタたちが技術を競い合うCHALLENGE COFFEE BARISTA 2023にサポートスタッフとして帯同しました。
今回は、全国の障がい者が描いた作品を展示する市民芸術祭の協賛企業のスタッフとして、ボランティアをしたお話です。
アートパラ深川おしゃべりな芸術祭とは
今年で4年目を迎える『アートパラ深川おしゃべりな芸術祭』は、「共に生きる」をコンセプトに、障がいのあるアーティストたちの作品で街全体を美術館にするアートイベントです。2022年度はのべ98,000人が来場した、地域住民が一体となって演出するイベントです。
アートパラ深川公式サイト
https://artpara-fukagawa.tokyo/
ベルシステム24(以降、当社)は、2年連続でメインバートナーです。
ベルシステム24、障がいのあるアーティストの作品を展示する「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」に協賛
https://www.bell24.co.jp/ja/news/holdings/20220914/
昨年はスポンサー企業として作品設置のボランティアにも参加。
また、社員投票でベルシステム24ホールディング賞を選出し、各拠点の休憩室にレプリカを展示するなどの取り組みを行っています。
アートパラ深川おしゃべりな芸術祭で発見!新しいアートの楽しみ方
https://www.jimotatsu.com/special/j1/artparafukagawa2022.html
今回は、イベント期間中に、東京都江東区の下町エリアである、門前仲町、清澄白河、森下、豊洲の4エリアで過去の入選・入賞作品のレプリカなど、約550点のアートを街なかに展示します。
このイベントでは、障がいのあるアーティストの才能の発掘と収入支援につながる取り組みとして、全国からの応募作品を審査する「全国公募展」と、受賞者の個展と作品販売を行う「アートパラ・マーケット・フェア(以降、AMF)」を、1年ごと交互に開催しています。
2023年度は、個展と作品販売の年で、10/14(土)から9日間、街なかアートのほか、作品販売も行なわれました。
澄み渡った空の下、多くの来場者に恵まれた会場
東京都指定名勝にも指定され、三菱財閥創業者の岩崎彌太郎にゆかりの深い「清澄庭園」。現在は、東京都が所有する都立公園です。全国から集められた名石が大きな池を囲むように配置される回遊式林泉庭園。スカイツリーも望める絶好のロケーションである、この庭園全体が展示会場です。
快晴に恵まれ、風も少なくおだやかなイベント最終日。和装の人や若いカップル、家族連れ。海外からの観光客も多く訪れています。
この日、この素敵な場所で、当社がボランティアをするんです。ワクワク。
作品案内、パンフレット配布。来場者の笑顔と歓声が嬉しい
ボランティアは、作品の設置・撤収や体験イベントのサポートなど、いくつかの種類がありましたが、私たちはAMF会場の受付や案内業務を担当します。
「おしゃべりな芸術祭」と銘打っているとおり、アートを通じてたくさんコミュニケーションをとることが、このイベントの趣旨。
当社はコンタクトセンターを中心とした事業を行い、役者、ミュージシャン、主婦、LGBTQの当事者、年齢も生活スタイルもまったく異なる社員約3万人が働いています。そのため、多様性を受け入れる土壌があることを日々実感しています。当社のパーパス「イノベーションとコミュニケーションで社会の豊かさを支える」を体現する業務がなにかと考え、「受付」と「案内」の担当をすることになりました。受付や案内は、来場者との会話を通して、アートと触れ合うきっかけを作ることもでき、私たち向きかも。
しかしながら、私、美大卒のスミ、アートイベントに適任かと思えば、聴覚障害ゆえにコミュニケーションを要するこのボランティアに対しては、メンバーと違って圧倒的役立たず…。申し訳ない、と思いながら応援&写真撮影に徹します。
今回担当したボランティア業務は3つ
- 庭園内でのパンフレット配布、AMF会場への案内・誘導
- AMF会場での受付、案内
- 庭園内を巡回しながら、展示物のチェックと来場者とのコミュニケーション
どれも、コミュニケーションが肝となります。
昼過ぎにメンバー5名が集まり、ピンクのスタッフTシャツを着てスタンバイ。
業務内容の説明を受け、ボランティアスタート。メンバーを見ると、作品を見た感動と、これから私たちが案内するんだという引き締まった目をしています。
私たちの案内もあってか、庭園内のAMF会場である大正記念館には、600名を超える方が足を運んでくれました。作品の緻密さやすばらしさに驚き、歓声を上げる方も。ほとんどの方が作品を撮影していました。
多くの方に、アートに触れるこの取り組みを知るきっかけになってくれたら。
来場者の笑顔で、こちらも自然と笑顔になります。
「作品からエネルギーをもらった」「心が満たされるような気分」
ボランティアメンバーからの感想は、
清澄庭園という素晴らしいロケーションと、来場者のアートに触れたときの溢れるエネルギーを感じ、素晴らしい体験ができた。
現地で作品を見て、作家の思いや背景などのストーリーに思いを馳せ、普段の生活では知りえなかったことに触れて、生きる豊かさについて考える機会になった。感情をとても揺さぶられる時間だった。
出会う方々がとても印象が良く、案内をした際など、「ありがとう」と感謝の言葉をいただき、心が満たされた。
案内をしたお客様から「なんというか…すごかったです」のコメントや、冊子をお渡しした際に「帰ってから大切にまた見ますね」と言っていただけた。私ももっと作品のことを勉強してから参加すればよかったなぁと思った。
昨年までは仕事でお客様とお話をする業務をしていましたが、異動して話す機会が減っていたため、貴重な1日になった。
どの作品もとてもエネルギッシュで、元気をいただけた。
作者やそのご家族、関係者の方にもお会いしてお話しすることもでき、より深く鑑賞することができた。こういう機会はなかなかなく、感動した。
初体験の方もいましたが、普段接しない方々とのコミュニケーションや、作品を通じて、人生について考えたり、元気をもらったりなど、気づきを得る機会となった、といった声をボランティアメンバーから頂き、よかった、と嬉しく思いました。
いかがでしたか?
コロナ禍に制限されていた「おしゃべり」が解禁され、作品に対する感想などの会話も弾み、とてもにぎやかな一日になりました。
ボランティアメンバーの一人は、自宅のダイニングテーブルに置きっぱなしにしていた絵を家族が見て感動し、改めて家族と一緒に、後日ほかのエリアの観覧も楽しんだそうです。
アートパラ深川がきっかけとなり、気軽なおしゃべりが生まれ、このイベントが多くの方の記憶に残り、多様性が当然のように社会に溶け込んでいる社会になったらいいな、と思いながら、ボランティアは終了しました。
今後もパーパスの実現に向けて、さまざまな取り組みをしていきます。
ボランティアの皆さま、関係者の皆さま、ご協力ありがとうございました!お疲れさまでした!