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~テレワークへの挑戦~ オンライン環境無しでできるテレワーク編

オンラインがなくてもテレワークできる!新しいチャレンジをした50名。その成果とは?

「PCの貸与がない」「オンライン環境がない」それでもできるテレワークって?

ナツママ

2017年7月24日(月)は、「テレワーク・デイ」だったのをご存知でしょうか?

(知らなかった!という方は、「~テレワークへの挑戦 予告編~7月24日はテレワーク・デイ。まずはテレワークについて基本情報を学ぼう」をチェック。)

「テレワーク先駆者百選」企業に認定されている当社は、特別協力団体として参画し、役員からコミュニケーターまで、様々なポジションや環境の社員433名がテレワークを実施。ジモタツでは、テレワーク・デイ当日に実施者への密着取材を行い、「テレワークへの挑戦」と題して、その様子を3回にわたってお送りします!

第2回目は、「オンライン環境が無くてもできるテレワーク」です。

回線契約数の制限があったり、PCを貸与されていない社員が多い。

出社しないと仕事がしにくい業務が多い。

こういった背景から、テレワーク利用がなかなか浸透しないケースも多いのではないでしょうか?

電話対応業務を担うコミュニケーターの採用を担当する、当社首都圏の採用チームもその1つ。特に採用面接は、対面なので出社は必須。PCを持ち帰れなかったり、オンラインの接続環境を利用できないメンバーも多く、これまでテレワークがされていませんでした。

しかし、「オンライン環境が無いと、テレワークは本当に難しいのだろうか?」「環境が無くてもできる業務を、テレワークでまとめてやってみては?」という発想で、テレワーク・デイへの参加を決意。メンバー50名が、それぞれの環境で約1時間半、テレワークを行いました。実施したのは、「課題を持っている分野について考え、レポートを作る」テレワーク。

はじめてのテレワークを体験したメンバーは何を感じたのか?

参加したヤマウチさんに密着し、一日を追いながら、その様子をお伝えします。

AM9:00 ~ 10:30 テレワーク実施。終了後いつもより空いている電車で通勤

『読まれるキャッチコピー制作のコツ』を検索中

AM9:00 業務開始をメールで連絡。ヤマウチさんは、データカードと社用PCにて作業しました。日頃から気になっていた、採用媒体における『読まれるキャッチコピー制作のコツ』について、調査レポート作成を開始。

「魅力的なキャッチコピーが思いつかない。そんなことを日ごろから思っていても、なかなかまとまった時間を取ってレポートにまとめることができなかったんです。」とヤマウチさん。

10時半にテレワークを終え、通勤先に向かう。電車はラッシュもなく、「いつもはもっとぎゅうぎゅう。いいですね。」

AM11:30 勤務地に到着。テレワーク・デイ参加者と情報共有した後、業務スタート

テレワーク、どうだった?」
今日のテレワーク・デイの結果をメール報告
行動予定表には、『テレワークデー』の文字が並んでいた

PM14:00 本日の面接業務を対応

採用面接風景。1日に7、8名の採用面接をこなすこともある

この日の採用面接は1件。多い日には7、8件も。「急に面接が入ることもあるのですが、面接がない日にはテレワークを活用したいですね。」とヤマウチさん。

密着はここで終了。テレワーク・デイ、お疲れ様でした。

【まとめ】オンライン環境が無くてもできるテレワークの場合

それぞれの環境下で、事前に決めた課題を調査
メールでのレポート文書

当日は首都圏採用チーム50名が同時にテレワークを実施。私用PCや書籍など、方法は環境に応じてさまざまです。テレワークを終えたメンバーは、『テレワークでの調査内容』『わかったこと / 感じたこと』『テレワークをやってみて』という3つの観点で、メールにてレポート報告を実施しました。

今回、初めてテレワークをする多くのメンバーからは「実際は難しいだろうと思っていたが、やると決めればできた。驚いた」など、『テレワークは集中できる』という声が多数寄せられました。その他「通勤ストレスがなかった」「炎天下に外出することなく、快適に仕事ができた」などの評価も聞かれました。

テレワークをやってみて

  • 満員電車に乗らずに済み、ストレスフリーだった。ぜひ続けていきたい。
  • 会社に行く日と同様に身なりを整え、9時に業務を開始。思いのほか集中できた。
  • 実際、業務をやるのは難しいと思っていたが、思いのほか集中できたため、驚いた。
  • 出社時は声をかけられて業務を中断することも。自宅では集中でき、効率が良かった。

自宅での作業ははかどらないのでは?というテレワークに抱いていたイメージと、実際やってみたところ意外と集中できる、というギャップに新鮮な驚きを感じたメンバーが多かったようです。

「家族から、いい会社だねと言われた」それを聞いてやってよかったと改めて思いましたね

左から南波さん、丸山さん

「オンライン環境がなくてもできるテレワーク」の実施は、当社でも初の取り組み。実施の背景や、実施して感じたことを、中心になって導入した首都圏採用チームの南波さんと丸山さんにお聞きしました。

今回の経緯を教えてください

南波 テレワークが一番効果を発揮するのは、大都市圏、特に通勤時間が比較的長い傾向がある首都圏だと考えています。ですから、首都圏でどんなことができるか、まずは全国に先駆けて実施したかった。とにかく50名で何かできないか、というところからスタートしたんです。

「パソコンがない環境で何ができそうか」を事前に話し合って、今回の方法で思い切ってやってみた。結果、その時間を何に使おう、と一人ひとりが考えることができた点がとてもよかった。

テレワークという言葉をこの取り組みの前に知っていましたか?

丸山 在宅、という言葉は知っていましたが、テレワークという言葉はあまり馴染みがなくて。イベント趣旨をメンバーに説明した際に「7月24日は何の日でしょうか?」という質問をしてみたんですが、今回のイベントをきっかけに知ったメンバーが多かったですね。

オンライン環境のない社員が、テレワークでレポート作成をする。これを『勤務』と認めることにためらいはありませんでしたか?

南波 日々の課題について考え、それをまとめることも重要な業務の一つと捉え、所属メンバーにも常に意識してほしいと思っていたので、特にためらいはなかったですね。レポートを見ても、そのあたりを意識して臨んでくれたメンバーも多かった。

丸山 PCの持ち帰りができないメンバーが多いため、家で仕事をすること自体が新鮮で、ゆっくり考える機会ができたこと自体が良かった、という意見がすごく多かったんです。いまの自分の仕事を、ルーチンという視点から離れて、客観的に考えることは、ビジネスで重要にも関わらず、経験がないメンバーも多かった。

今回のような形であれば、今まで導入しづらかった当社のコールセンターの現場でも十分テレワークを利用できる。たとえばセンターにおける課題とか顧客満足度に関してなど、時間をかけて調査や検証を行う機会を四半期ごとにテレワークで実施するとか。
現場にいた時は、自分も「テレワークは導入できない」と思ってたんですけどね。

南波 「この人はいま、こういう課題感を持っているのか」とお互いに共有できる点も良かった。また、作成したレポートを成果として認め、報告を義務にしたことも良かったですね。

何より、家族や友人に今回のテレワークイベントの話をしたら、「面白い会社だね」「いい会社だね」と言われたという社員もいて、自分の会社が周りの人から評価されることを、実感できる機会になって、改めてやってよかったなと思いましたね。

今後の展開について教えてください

南波 年間を通じてテレワークを取り入れたいと考えています。月に1回はどこかでテレワークの制度を利用できるよう推進していきたいと思っています。

いかがでしたか?
今回の取り組みは、業務上の制限を逆手に取って、困難だと思われていた職場で実現したテレワークの一つの形です。ぜひ、皆さんもこの記事を参考に一度、実施されてみてはと思います。きっと、新しい発見があるはずです。

次回は「経営会議をテレワークで」です。乞うご期待。

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