効率的な働き方をいかに柔軟な発想で実現していくのか?テレワークの可能性と現状を徹底討論!
当社初の「テレワーク経営会議」実施。参加役員が感じたテレワークの可能性と課題とは?
2017年7月24日(月)は、「テレワーク・デイ」だったのをご存知でしょうか?
(知らなかった!という方は、「~テレワークへの挑戦 予告編~7月24日はテレワーク・デイ。まずはテレワークについて基本情報を学ぼう」をチェック。)
「テレワーク先駆者百選」企業に認定されている当社は、特別協力団体として参画し、役員からコミュニケーターまで、さまざまなポジションや環境の社員433名がテレワークを実施。ジモタツでは、テレワーク・デイ当日に実施者への密着取材を行い、「テレワークへの挑戦」と題して、その様子を3回にわたってお送りします!
- 第1回 「子育てママ社員のテレワーク・デイ 一日密着」
- 第2回 「オンライン環境が無くてもできるテレワーク」
- 第3回 「経営会議をテレワークで」
最終回は、当社初の「テレワークによる経営会議」についてです。この様子は、テレビ朝日のニュースでも取り上げられました。
スカイプやFacetimeなど、ビデオ会議が定番になりつつある現代において、会議をテレワークで実施すること自体は珍しくなくなりました。
ただし、こと経営会議においては、事前に立てられた年間計画に従ってスケジュールを抑えていることから、出席者が同じ会場に集まることが多い会議体の1つです。
当日は事務局1名と役員2名が出社し、残り19名はテレワークにて参加。テレビ朝日の取材も入り、当該役員や事務局担当者は少々緊張気味・・・。テレワークによる経営会議の所要時間は約1時間。事前準備もしていたため、トラブルもなく無事に終了することができました。
初めてのテレワーク経営会議はどうだったのか?実施した感想や、テレワークを含めた「働き方改革」への今後の当社の取り組みまで、参加した早田専務執行役員、辻執行役員、天野CFOに対談形式で振り返ってもらいました。
テレワークへの各社の注目度の高さを感じましたね
(早田) /
何より旗振り役の我々がまずは参加しないと
(辻)
まずテレワーク・デイを振り返って全体的にいかがでしたでしょうか?
早田 テレワーク・デイの事前の説明会に参加しましたが、大手IT企業や航空会社などが参加を表明していて、東京オリンピックに向けて各社のテレワークに対する注目度の高さを感じましたね。
辻 働き方改革の観点以外でも、例えば、有事の会議運営方法の選択肢が広がることもありますし、何よりまずは、旗振り役の我々が参加しないと。
早田 ここにいる3人は、入念に練習ができた。テレビ取材があったからだけど(笑)。 ビデオ会議システムの操作には慣れたと思う。
辻 そうですね。ただ、資料の共有にはストレスを感じた。コミュニケーション手段としては、対面と比較すると、事前に準備や資料の読み込みをしておかないと不便だと思う部分もありましたね。
天野 僕は自宅から参加したけど、発表する・質問をすることには、特に問題は感じなかったな。もっと臨場感があるとなお良いですね。あと、有事にパソコンがあるとは限らないので、さまざまなケースに対応できるやり方を考える必要がありますね。
ちょっと踏み込んで、ネガティブな部分も理解しながらそれを乗り越えていきたいなと思いますね
(早田)
早田 やはりテレワークに向いている部門とそうでない部門の差はあると思う。コンタクトセンターの業務は出社しないと仕事にならない場合もある。まずは比較的導入しやすい業務を選んでトライをするしかないけど、会社全体への浸透は常に検証が必要で、時間は必要になるだろう。
まずは環境を整えつつ、個別の事情を考えながら、部門間での不公平感がないように進める必要があると思います。対面で話さなければいけないような案件は対面で行うように、うまくスケジューリングすれば効率的な仕事ができると思います。
辻 当社でのテレワークの最終発展系は「在宅コンタクトセンター」だと思う。生産性が上がり、働き方の多様性を広げていく可能性を秘めている。環境整備がキモだけど、アメリカで在宅が流行ったケースが参考になるね。ほとんどの家庭でパソコンやネット環境が整っているから、そこにしっかりしたセキュリティを入れる。きちんと業務を管理できる環境を用意しないといけない。
早田 セキュリティ面が課題だけど、ちょっと踏み込んで、ネガティブな部分も理解しながら乗り越えていきたいなと思いますね。
辻 雇用形態や業務の種類によって、環境の整備に差が出ているように見える部分もある。それはテレワークに限らず、フレックス制度もそう。そういった業務内容による制度の利用頻度の差をどう埋めていくのかがこれからの課題かな。
天野 結局、「効率的に働いているかどうか?」が大事だと思うんだよね。テレワークをすることが目的ではなくて、それによって効率的な働き方ができるのであれば、積極的に準備を進めないといけない。業務内容や環境によって、課題の大きさに差があるけれど、まずはできるところからやっていって、検証を繰り返すのがいいのでは。
早田 今回のテレワーク・デイ実施でさまざまな事例が集まった。これを検証しながら、「効率的な働き方をいかに柔軟な発想で実現していくか」が重要になってくるよね。今後の新しい取り組みについては、管理部門やコールセンターのオペレーション部門など、さまざまな部門の声に耳を傾けつつ進めていこうと思います。
いかがでしたか?これまで当社でのテレワーク・デイの取り組みを3回にわたってお伝えしてきましたが、テレワーク、と一口に言っても、業務の内容や、職場の環境、実施する人の居住環境によって、課題はさまざまです。また、その課題は時代とともに変化するもの。まずはやってみて、常に検証をしながら、会社として「いま、なにができるのか」を考えていくことが、働きやすさにもつながるのではないでしょうか?
一連のテレワーク・デイの取材を通して感じたことは、テレワークが効率的な働き方を実現するための手段の1つとして、大きな可能性を秘めていること。そして、その可能性を最大限に活かすために、今後も制度面やIT面を含め、柔軟な発想で考えていく必要があるということです。
当社はこれからも、挑戦していきます。